ジャズ-バイオリン

Stephane Grappelli plays Jerome Kern

Jazz-Violin : ★★★★☆
 
 
陽気でいて洒落たバイオリンの代名詞
 
ステファン・グラッペリ、1987年の作品。

イントロとエンディングがステファン・グラッペリのピアノ という洒落っ気たっぷりのアルバム。

珍しいジャズバイオリンの世界で、 誰もがうなずくトッププレイヤーの座を 守ってきたステファン・グラッペリ。 まさによい意味でのジャズの雑多さを象徴する プレイヤーといえるのではないだろうか。 ヨーロッパのジャズもアメリカと同じくらい 雑多なところがあるのではないだろうか。 ふとそんなことを思わせる一面である。

今回はジャンゴ・ラインハルトとのコンビが有名な ホット・クラブ・オブ・フランス五重奏団の時と同じで、 ヴァイオリン、ベースに2本のギターという構成だ。 テーマはジェローム・カーン。彼のメローなチューンをどう弾くか。 下手したらピンとこないような組み合わせともいえるが、 一聴してグラッペリらしいスインギーで陽気な音 になっているので安心もし、また驚きもする。

今聴いても新鮮なこの音に久しぶりに触れてみて、 1997年に亡くなったグラッペリを思い出してみた。

1.Smoke Gets In Your Eyes
2.The Way You Look Tonight
3.Can't Help Lovin'Dat Man
4.A Fine Romance
5.Yesterdays
6.Ol'Man River
7.All The Things You Are
8.Pick Yourself Up
9.Why Do I Love You
10.I Won't Dance
11.Long Ago And Far Away
 
Stephane Grappelli : violin,piano
Marc Fossett : guitar,vocal  Martin Taylor : guitar
Jack Sewing : bass
Martin Drew : drums  Alf Bigden : drums
Graham Ward : drums
 
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月31日 | Comment(10) | TrackBack(1) | ジャズ-バイオリン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

カティア・ゲレイロ (Katia Guerreiro)

カティア・ゲレイロ (Katia Guerreiro)

ファド歌手

カティア・ゲレイロ(1976〜)は南アフリカ出身。両親はポルトガル系の アンゴラ住民。 余談になるがカティア・ゲレイロ誕生の2年前の1974年は、ポルトガルで サラザール〜カエターノによる独裁政権が崩壊したカーネーション革命の年で、 独裁政権下で国民的歌謡として擁護されていたファドが大きな批判に さらされ始めた時期でもあった。

カティア・ゲレイロは生後1年あまりで南アフリカからポルトガル領の アゾーレス諸島に移り、18才までここで暮らした。ポルトガル本国では 大きな批判の対象となったファドも、その影響はアゾーレス諸島までは 届かなかったようだ。幼い頃からアマリア・ロドリゲスに親しみ、フォーク ソンググループを結成したり音楽に身近な成長期を過ごした。

そんなカティア・ゲレイロだったが、リスボンの大学では医学を専攻。 同時に大学時代からアマチュアながらファドを歌うようになり、 ひょんなことからCasa do Fado(ファドの家)で歌う事となった。 これが評判となっていき、ついに2000年にはアマリア・ロドリゲス 一周忌コンサートに参加するまでになる。翌2001年にはファースト アルバム「Fado Maior」も完成させ、着々とファディスタの道を 歩み始める事になる。

革命以来のファドを敬遠する流れに動きが出てきたのはポルトガル のEU統合以来のことである。他のEU諸国と同様ポルトガルにおいても 自国文化を見直す動きが活発になり、ファドも再び日の目を見ることと なった。アマリア・ロドリゲスの偉大さの中で後継者不足に悩んだ ファド界もここに来て多くの新星が誕生してきた。

現在、カティア・ゲレイロは医師とファド歌手の二足わらじを貫き、 ポストアマリア・ロドリゲスのファドムーヴメントを牽引する アーティストの一人として活躍している。

<レビュー掲載作品>

カティア・ゲレイロ / ファドに抱かれて
Nas Maos Do Fado
カティア・ゲレイロ、2003年発表のセカンドアルバム。ギターラとヴィオラ、バイショというファドの古典的な編成をバックに新旧アーティストの楽曲を歌い上げる。傑作との評価が高かった前作のプレッシャーにも負けず、更なる飛躍を遂げた充実した作品を届けてくれた。

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<オフィシャルサイト>
Katia Guerreiro

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ブラジル-ジャズサンバ

Tenorio Jr. / Embalo

Tenorio Jr. / Embalo
Embalo
World-Brasil-Jazz Samba : ★★★★★

テノーリオ・ジュニオル、1964年の作品。ブラジルにおけるジャズの潮流は意外と古く、アメリカのフランク・シナトラがそうだったようにビッグバンドを従えたヴォーカリストが多数いた。そうしたバックバンドの中から独自の音楽を求めたアーティスト達によって仕事の合間によくセッションが繰り広げられた。そうした場となった一つが、サロンと呼ばれたナラ・レオンのマンションであったりするのだが、ジャズサンバもボサノバと同様にそのようなアンダーグラウンドなところで発生したようだ。

1.Embalo
2.Inutil Paisagem
3.Nebulosa
4.Sambinha
5.Samadhi
6.Fim De Semana Em Eldorado
7.Nectar
8.Clouds
9.Consolacao
10.Estou Nessa Agora
11.Carnaval Sem Assunto
   
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月30日 | Comment(4) | TrackBack(2) | ブラジル-ジャズサンバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

クリスティーナ・ブランコ (Cristina Branco)

クリスティーナ・ブランコ (Cristina Branco)

ファド歌手

クリスティーナ・ブランコ(1972〜)は、ポルトガルのリスボンの北に位置する リヴァテージョ地区アルメイリンで生まれた。その場所はファドの文化が息づいた リスボンの下町からは少し離れた場所で、ファドとは関わりの無い幼少期を過ごした。 大学ではジャーナリストを目指し心理学を専攻。 バイト感覚でクラブで歌う事もあったという。

18才の時、クリスティーナ・ブランコは祖父から一枚のレコードを渡された。 そして、それが彼女の人生を変えることになった。そのレコードには アマリア・ロドリゲスの名がトラックされていたという。当時ファドは 過ぎ去った音楽としてポルトガル本国においてもあまり聴かれる事の無い ジャンルだったようだ。ともかくも、このアマリア・ロドリゲスの歌う ファドを聴いて目の覚める思いをしたクリスティーナ・ブランコは ファディスタの道に向かってひた走る事になった。

クリスティーナ・ブランコはポルトガルからオランダに移り本格的な音楽活動を開始した。 クラブでライブを重ね、そのライブは大いに絶賛された。 1998年にファーストアルバム「Murmurios」でデビューすると、 「Murmurios」の評価はオランダに留まらずフランスにまで波及した。 フランス音楽界に最も衝撃を与えたアーティストとして表彰されたのだ。

現在ヨーロッパでは確固たる評価を得たクリスティーナ・ブランコは アメリカ大陸や日本も含めたワールドワイドな活動を続け、 ミージアカティア・ゲレイロ、マリーザやドゥルス・ポンテス等と 新世代のファドの魅力を我々にもたらしてくれている。


<レビュー掲載作品>

Cristina Branco / O Descobridor Canta Slauerhoff
O Descobridor
クリスティーナ・ブランコ、1999年と2002年の録音をまとめた自身3作目となるアルバム。オランダの詩人スラウエルホッフを取り上げファドに仕立て上げた。その透明感のある歌声で独自のファドを模索するクリスティーナ・ブランコ。渾身の作品。

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Cristina Branco

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ヨーロッパ-ミュゼット

Ron Carter,Richard Galliano / Panamanhattan

World-France-Jazz-Accordion : ★★★☆☆
 
 
絶妙なバランスのデュオ作品

ボタンアコーディオンの名手リシャールガリアーノと、 ウッドベースの技巧派ロン・カーターのデュオ作品。 デュオ作品は無数にありますが、名盤にのみ感じられる 「とても2人だけで演奏しているとは思えない」 といった思いがまず浮かんでくる作品です。

リシャール・ガリアーノはフランス出身。 同じジャバラ楽器のバンドネオン奏者で モダンタンゴの雄アストル・ピアソラに唯一認められた 現在世界最高と言われるアコーディオン奏者。 アコーディオンをして小型のバンドネオンに負けない スピーディでダイナミックなプレイを見せてくれます。

ロン・カーターはアメリカのミシガン州出身。 マイルス・デイビスグループ(1963〜1968)を始め セッションミュージシャンとしての活動、 音楽教育の現場での活躍が目覚ましい人物です。 ジャズ界屈指と歌われる彼のベースプレイは、 インテリジェンス溢れる奏法と超絶技巧で ガリアーノのプレイを支えます。

一貫したコンセプトで作られたのがひしひしと感じ取られます。 こういう作品は一曲をピックアップするのは愚の骨頂でしょう。 アルバムを通して聴いてみて、感じ取ってみるのが良いでしょう。

最後に一つ難点を挙げるとしたら、デュオだけにいわゆる 「ロン・カーターのピッチの悪さ」が目立つということです。 この辺を気にする方は、購入される場合良く試聴することを おすすめします。

1.Summer In Central Park
2.Spleen
3.Doom
4.Alee Des Brouillards
5.A Small Ballad
6.Portrait Of Jennie
7.Ballade Pour Marion
8.Little Waltz
9.Des Voiliers
 
Richard Galliano : accordion  Ron Carter : bass
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月29日 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ-ミュゼット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

アナ・カラン (Ana Caram)

アナ・カラン (Ana Caram)

MPB ボサノバ 歌手

アナ・カラン(1958〜)はブラジルのサンパウロ出身。音楽一家に生まれ、 子供の頃から多感で向学心にあふれていたアナ・カランは、フルート、 ギター、歌手として頭角を表し、サンパウロ大学では作曲と指揮を学んだ。

音楽に情熱とエネルギーを傾けていったアナ・カランは次第にキャリアも積んでいった。 そしてブラジル音楽界の巨匠、アントニオ・カルロス・ジョビンと出会う事になる。 その、人を魅了する音楽で世界的に活躍するアントニオ・カルロス・ジョビンは、 アナ・カランと会った事をこう述懐している。「アナ・カランはリオまで私に会いに来て くれた。彼女は私にギターと歌を披露してくれたのだが、私は直ぐに思った。 アナ・カランは極めて才能にあふれた女性だ!と。」

その後ツアーでニューヨークに行ったアナ・カランはシー・ジャズ・フェスティバル にてパキート・デ・リヴェラと出会う。アナ・カランを絶賛したパキートは カーネギーホールでのJVCジャズフェスティバルの公演に彼女を招いて歌わせた。

その後ファーストアルバム「RIO AFTER DARK」を皮切りに、ジャズ心あふれる ボサノバやMPBを中心とした音楽を展開し今に至っている。


<レビュー掲載作品>

Ana Caram/Blue Bossa
Blue Bossa
アナ・カラン、2001年の復帰作品。ボサノバからジャズスタンダードまでポップな選曲。良くも悪くもジャズよりなブラジリアンミュージック。今回ギターはネルソン・ファリアに任せ、ヴォーカルに専念。個人的には悪くないと思うが、根っからのブラジルファンには物足りないかもしらない。

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Ana Caram

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月28日 | Comment(0) | TrackBack(0) | プロフィール/バイオグラフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ヨーロッパ-ロマ(ジプシー)

Fanfare Ciocarlia / Baro Biao world wide wedding

World-East Europe-Gypsy Music : ★★★★☆
 
 
ロマ(ジプシー)ブラスの雄

ロマ(ジプシー)ブラスバンドの雄ファンファーレ・チォカリーア、1999年ルーマニアのブカレストでの録音。 ひなびた農夫の集団としか思えない容貌から、 凄まじくエネルギッシュな音がつむぎ出される。

もともとトルコの軍楽にルーツを持つ ロマ(ジプシー)ブラスサウンド。 太鼓と多数の笛からなる軍楽は、 太鼓と多数の金管からなる土着的な音へ。 バルカン半島周辺の音楽はもとより 様々な音楽のエッセンスを取り入れ 今の音へと変貌していった。

そのエスニックで独特な音作りに浸るもよし。 陽気で軽快なダンスミュージックとして聴くも良し。 凄まじいスピード感溢れる金管サウンドに驚愕するも良し。

まずは7曲目の「Mr. Lobaloba」を聴くのはいかがだろうか? ヴォーカルの入った聴きやすくもユニークな曲。 世界最速ブラスバンドの名に恥じないスピード感は正に圧巻。 打ち込みかと思ってしまう強烈な疾走感は全て生音。 是非お聴きになってみていただきたい。

1.Asfalt Tango
2.Manuela Oh Manuela
3.Sirba de la Lasi
4.Hora de la Monastirea
5.Mariana
6.Manea Cu Voca
7.Mr. Lobaloba
8.Tiganeasca
9.Doina Si Cintec
10.Hora Lui Pusav
11.Hai Romale!
12.Piece de Tarita
13.Lume, Lume Si Hora
14.Balaseanca de 8 Ore
15.Sirba Fluierate
16.Manea Tiganilor
17.Casablanca
18.Baro Biao (Pascani Wedding)

Costica Trifan : tp,vo  Radulescu Lazar : tp,vo
Pancirel Constandache : tp
Oprica Ivancea : cl alt-sax  Ioan Ivancea : cl
Daniel Ivancia : alt-sax
Constantin Cantea : tuba  Monel Trifan : tuba
Constantin Calin : tenor horn,vo
Laurentiu Ivancea : bariton horn
Costel Ursu : perc  Nicolae Ionita : perc
Nicolae Ionita : dance
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月27日 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ-ロマ(ジプシー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

ヤドランカ・ストヤコヴィッチ (Jadranka Stojakovic)

ヤドランカ・ストヤコヴィッチ (Jadranka Stojakovic)

ボスニア 歌手

ヤドランカ・ストヤコヴィッチ(1950〜)は旧ユーゴスラビア連邦 (現在のボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエボに生まれる。 生後まもなく両親が離婚し、アドリア海に面したドゥブロヴニクにおいて 祖父母の下で育てられる。「ヤドランカ」とはセルビア・クロアチア語 で「アドリア海の子」という意味。

1968年、叔父のいたドイツにおいてベースとヴォーカルで音楽デビュー を果たし、帰国後の1971年、フィロゾフスキー大学で心理学、 更にサラエボ国立美術大学で絵画を学ぶ。 1984年、サラエボ冬季オリンピックで公式テーマ曲の作詞作曲及び歌手を 務め、旧ユーゴスラビアを代表する国民的歌手となる。アルバムは300万枚 を越えるヒットとなり、ユーゴスラビア芸術大賞を受賞。1988年に かねてから興味のあった日本へ来日を果たしたが、その間旧ユーゴスラビア での激しい内戦によって帰国が困難となり、以来日本を活動拠点にする。

内戦中も旧ユーゴスラビアの難民チャリティーコンサートを開くなど 平和活動を活発に行い、内戦の落ち着いた2001年にはサラエボでの コンサートも実現させた。

ギターやサズ(ペルシャに由来する琵琶様の楽器)を弾く才媛。

<ライブレポート>
Jadranka Stojakovic Live!

<オフィシャルサイト>
Jadranka Stojakovic

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ジャズ-ピアノ

Michel Camilo / Michel Camilo

Jazz-Rutin-Piano : ★★★★★
 
 
クリアで繊細なタッチでありながら情熱的で魅力的な演奏

ミシェル・カミロは1954年ドミニカ共和国サントドミンゴの 音楽一家に生まれ、幼少時はアコーディオンをやっていた。 ピアノをはじめたのは16歳。しかしその才能はすぐに開花し、 ドミニカ国立交響楽団で演奏を担当するまでになる。 そして、1979年、音楽の幅を広げるために ニューヨークに移り住み、それからの活動は 正にジャズとクラシックが混在した形となる。

彼の作曲した「Why not?」がパキート・デ・リヴェラや マンハッタン・トランスファーにカバーされたり、 ドミニカ響楽団の指揮者を任されたりする。 そうした中で1988年発表されたミシェル・カミロの メジャーデビューアルバムが本作品である。 自身の名を冠した「ミシェル・カミロ」は発売後即座に大ヒットし、 10週連続でトップ・ジャズ・アルバムのポジションを保った。

一曲目の「Suite Sandrine Part 1」の冒頭から カリブのラテン情緒あふれる軽快なメロディーとともに、 複雑かつ独特、しかし気持ち良いリズムが披露される。 クリアで繊細なタッチでありながら、 情熱的で魅力的な演奏を繰り広げる。 そこが彼の魅力である。

エネルギッシュな作品であるため すぐにでもライブを聴きたくなってしまう。 まずは、8曲目「Blue Bossa」と9曲目「Caribe」 からお聴きになってみては?

1.Suite Sandrine, Pt. 1
2.Nostalgia
3.Dreamlight
4.Crossroads
5.Sunset
 (Interlude Suite Sandrine)
6.Yarey
7.Pra Voce
 (For Tania Maria)
8.Blue Bossa
9.Caribe
 
Michel Camilo : piano
Dave Weckl : drums  Marc Johnson : bass
Joel Rosenblatt : drums  Lincoln Goines : bass
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月10日 | Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ-ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

アルタード・ステイツ (Altered States)

アルタード・ステイツ (Altered States)

ジャズ フリー/アヴァンギャルド ギタートリオ

アルタード・ステイツは内橋和久(g)、ナスノミツル(b)、芳垣安洋(ds) によって1990年に結成されたギタートリオ。シンプルなリズム楽器のみの 構成で即興性の高い音作りを構築した。

内橋和久(1959〜)は大阪府に生まれ、12才の時にギターを手にする。 大阪外国語大学在学中より本格的に音楽活動を開始し、1983年頃から 即興音楽に積極的に取り組むようになる。1990年には自身がリーダーを 務めるアルタード・ステイツを結成。また、ソロ活動では様々なエフェクター を用いた実験的な音作りに挑戦し、ギターの可能性を模索した。 音楽活動以外にも書家、画家、詩人、舞踏家、演劇家など様々なジャンルの アーティストとの交流でも知られる鬼才。

ナスノ・ミツル(1963〜)は岩手県盛岡市に生まれ、17才の時にベースを始める。 大学時代に京都を中心に音楽活動を展開し、1990年にアルタード・ステイツ、 1994年には大友良英のグラウンド・ゼロに参加。その他様々なアーティスト と共演し世界規模で活躍する。

芳垣安洋(1959〜)は兵庫県出身。大学在学中よりジャズ、サルサ等のバンド で活躍し、1990年アルタード・ステイツに参加。他にもサイツやモダン・ チョキチョキズやグラウンド・ゼロ、渋さ知らズ、梅津和時ベツニナンモ・ クレズマ・オーケストラなどに参加。数々のアーティストと共演するトップ アーティストの一人である。

<レビュー掲載作品>

Altered States with Ned Rothenberg / Cafe 9.15
Cafe 9.15
アルタード・ステイツがネッド・ローゼンバーグと共演した1994年のライブ音源。フリスキーなローゼンバーグの管との競演は緊張の連続で息つく暇もない。すさまじいインプロヴィゼーションの嵐が吹きすさぶ即興音楽の傑作。

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<オフィシャルサイト>
内橋和久  ナスノ・ミツル  芳垣安洋

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ブラジル-ボサノバ

Ana Caram / Blue Bossa

World-Brasil-MPB : ★★★★★
 
 
円熟味を帯びてきたアナ・カランにMPBの将来を感じる
 
アナ・カラン、2001年の復帰作品。

話題を呼んだ前作「Sunflower Time」以来、育児を理由に 音楽活動から距離を置いていたアナ・カランの復帰作品。 アントニオ・カルロス・ジョビンからジャズのスタンダードまで 非常にポップな選曲でハッとさせられる。

音作り的には今までのMPBでもなく、ボサノバでもなく、 いわゆるジャズメンによるブラジリアンミュージックという感じ。 ギターはガットギターではないし、サックスのソロがあったりする。

ここまで書くと、ブラジリアンミュージックファンの方には 苦々しい思いをもたれる方もいらっしゃるかも知らない。 確かに、良くも悪くもブラジリアンミュージックというよりは ブラジリアンミュージックライクといった方がいいかもしらない。 でも「Getz/Girberto」を避けてボサノバを語るのは出来ないように この作品もジャンルを越えた普遍的な魅力がある。

前述のように7曲目「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」を除いて いつものアナ・カランのガットギターは聴かれない。 ここでギターを担当しているのはネルソン・ファリア。 彼のギタープレイは非常にクリアで、このジャズよりの作風に合う。 思わずアントニオ・アドルフォの娘カロル・サボーヤとのアルバム「Interpretam cancoes de Antonio Carlos Jobim」を思い出す。

ボーカルに専念したのは良い結果を生んだと思う。 少しずつ円熟味をもってきた歌声が生きる形となった。 ここのところ毎作品我々を驚かせてくれるアナ・カランだが、 今回もその作風にも完成度の高さにも驚きと納得をもたらしてくれた。

1.Desafinado
2.Blue Bossa
3.Triste
4.Corcovado
5.So Tinha de Ser Com Voce
6.Inutil Paisagem
7.Fly Me to the Moon
8.Anjo de Mim
9.Telephone Song
10.O Vento
11.So Por Amor
12.Pura Luz
 
Ana Caram : vocals ,rhythm guitar on track7
Nelson Faria : guitar  Paulo Braga : drums
Daivid Finck : bass  Joe Fitzgerald : bass
Cliff Korman : rhodes  Paulo Levi : sax
 
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プロフィール/バイオグラフィー

秋吉 敏子 (Toshiko Akiyoshi)

秋吉 敏子 (Toshiko Akiyoshi)

ジャズピアニスト 作編曲家

秋吉(穐好)敏子(1929〜)は中国東北部(旧満州)の遼陽で生まれた。 小学校1年生の時にピアノを始め、大連に移り住むと大連音楽学校で 楊孝毅に師事した。第二次世界大戦での日本の敗北と共に日本に移り 大分県別府のアメリカ駐留軍キャンプ「つるみダンスホール」で ジャズ・ピアニストとして活動を開始する。

1948年上京すると1952年にコージー・カルテットを結成。1956年には バークリー音楽院に奨学生として留学。そのまま米国に居を移し、 1963年チャーリー・マリアーノとの間にマンディ満ちるをもうける。 その後チャーリー・マリアーノとは離婚し、ルー・タバキンと再婚。 二人で秋吉敏子/ルー・タバキンビッグバンド、秋吉敏子ジャズオーケストラ フィーチャリング ルー・タバキン等のジャズ・オーケストラを結成し、 成功を収める。30年余りに渡ってこのバンドでの活動を行ったが、 2003年に解散した。その後はソロ活動を中心に現在も現役で活躍している。


<レビュー掲載作品>

Her Trio Her Quartet (Toshiko Akiyoshi)(130).jpg
Her Trio Her Quartet
秋吉敏子、1957年の作品。トリオとカルテットの両方の作品を収めておりそれぞれメンバーが全く異なる。いずれも息の合ったプレイが繰り広げられており、メンバーの違いが気になることは無い。むしろそのおかげでプレイの幅が広がったようにすら感じられる。

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秋吉敏子

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ロック-プログレッシブ

King Crimson / Beat

Rock-Progressive Rock : ★★★★★
 
 
プログレッシブロックファンでない人にこそ聴いてもらいたい
 
キングクリムゾン、1982年の作品。

'80年代クリムゾンといえば、 多くのファンに好まれない不遇の時期で有名である。 それは、今までのプログレッシブロックの流れからすると あまりにもダンスミュージック調で音作りが違いすぎる という点から来ているのだと思っている。

確かにファーストアルバム「クリムゾンキングの宮殿」から 4作目「アイランズ」に至る第一期クリムゾン。 5作目「太陽と戦慄」から7作目「レッド」に至る第二期。 その中にはバライエティがあるとはいえ、 プログレッシブロックの範疇に収まるものであった。

しかし、8作目「ディシプリン」から 10作目「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー」 に至る第三期は全く以前と異なる。 更には、この3作の中はある種の一貫性があるとはいえ、 緻密に構成された音作りの「ディシプリン」と インプロビゼーションがその半数を占める 「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー」では コンセプトがかなり異なる。

第三期になって突如登場したアメリカ人メンバー、 ツインギター構成、プログレッシブロックからの脱却。 大きな変動の中、3作の中心に位置するのが この9作目「ビート」である。

曲が進むごとに沈み込んでいくような暗い曲調。 5曲目「ニューロティカ」7曲目「ザ・ハウラー」 の素晴らしさは筆舌を尽くすといっていいと思う。 真の意味でデプレッシブで深遠な世界を作っている。

プログレッシブロックの固定観念に捉われずに 聴くことが出来るという意味で、 むしろプログレッシブロックファンでない人にこそ 聴いてもらいたい作品。

1.Neal and Jack and Me
2.Heartbeat
3.Sartori in Tangier
4.Waiting Man
5.Neurotica
6.Two Hands
7.The Howler
8.Requiem
 
Robert Fripp : guitar  Adrian Belew : vocal , guitar
Tony Levin : stick  Bill Bruford : drums , percussion
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月09日 | Comment(4) | TrackBack(6) | ロック-プログレッシブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

イヴァン・リンス (Ivan Lins)

イヴァン・リンス (Ivan Lins)

MPB 歌手 作編曲家

イヴァン・リンス(1945〜)はブラジルのリオ・デ・ジャネイロ生まれ。 海軍の技術者であった父がM.I.Tを卒業するまでの間、イヴァン・リンスは ケンブリッジやマサチューセッツで多感な時期を過ごした。 【続きを読む】

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ジャズ-フリー/アヴァンギャルド

Altered States with Ned Rothenberg / Cafe 9.15

Jazz-Avantgarde/free Jazz  : ★★★★★
 
 
吹きすさぶインプロビゼーションの嵐

日本が誇る神戸のジャズトリオ、アルタード・ステイツが、 ニューヨークの先鋭的リード管奏者ネッド・ローゼンバーグ と共演した1994年のライブ音源。

ギタートリオのアルタード・ステイツに サックスとクラリネットのローゼンバーグが加わる。 緊張感の連続で息付く暇も無い。 アルタード・ステイツのアルバムは何枚か持っているが フリスキーなローゼンバーグの管が生きた本作は 珠玉の一枚といっていいと思う。

言葉無き対話はアナーキーでアグレッシブであるが そのエネルギーから生まれるほとばしる一瞬一瞬は 純粋でいて無垢な、生粋の音なのである。

まずは1曲目の「Amedeo」からお聴きになってみていただきたい。 ネッド・ローゼンバーグのフリスキーで激しいプレイと 凄まじいまでのアルタード・ステイツのバックプレイが あなたを魅了することと思う。

1.Amedeo
2.mendochino        
3.linus
4.yo-yo
5.speetz
6.Frender
7.rodem
8.Inter-laken
9.Jigen
10.Arti-stan
11.Tenjiku
 
内橋和久 : guitar , effect
ナスノミツル : bass  芳垣安洋 : kit drums
 
Ned Rothenberg : alt saxophone , bass clarinet
 
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アルタード・ステイツ/ネッド・ローゼンバーグ>カフェ9.15
posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月08日 | Comment(8) | TrackBack(0) | ジャズ-フリー/アヴァンギャルド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

エグベルト・ジスモンチ (Egberto Gismonti)

エグベルト・ジスモンチ (Egberto Gismonti)

ギタリスト ピアニスト 作編曲家

エグベルト・ジルモンチ(1947〜)はブラジルはリオ・デ・ジャネイロのカルモで生まれた。 音楽一家で幼い頃から音楽に親しみ、1967年にはウィーンに留学した。1968年、第3回 MPBフェスティバルにて「Sonho」が入賞し脚光を浴びる。また、その一方でパリで ナディア・ブーランジェに師事。マリー・ラフォーレのオーケストラの指揮・編曲で欧州 でも認められると、イタリアのサンレモ音楽祭にも出場したりした。しかし、その本質 はやはりブラジルにあると悟るとブラジル土着の音楽を探求し始めファーストアルバム 「エグベルト・ジスモンチ」を発表する。エリス・レジーナが「Sonho」を取り上げヒット したこともあってコンポーザーとしても認められたエグベルト・ジスモンチは1970年代に 入るとインストルメンタル曲を中心とした内省的な音楽へ傾倒するようになりECMレーベル の看板アーティストとなっていった。

<レビュー掲載作品>

Egberto Gismonti / Sonho 70
Sonho 70
エグベルト(エギベルト)・ジスモンチ1970年のセカンドアルバム。妻のドゥルシ・ヌネスをヴォーカルに大胆なオーケストレーションをアレンジした大作。ジスモンチ自身もギターにピアノにヴォーカルにアレンジにルーツであるアラブ系のエキゾチックな香りを漂わせる

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EGBERTO GISMONTI

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ジャズ-ピアノ

Toshiko Akiyoshi / Her Trio Her Quartet

Jazz-Piano Trio/Quartet : ★★★★☆
 
 
ニューヨーク時代の名作!

秋吉敏子が名作の誉れ高い「トシコ・トリオ」の翌年 1957年に残した同作と双璧をなす名盤。 トリオ作品とカルテット作品の両方を収めており それぞれメンバーが全く異なる。 また、トリオも前作の「トシコ・トリオ」の時は ベースがポール・チェンバースだったのでこれまた異なる。

しかし、いずれも息の合ったプレイが繰り広げられ メンバーの違いが特に気になることは無い。 むしろそのおかげでプレイの幅が広がったようにすら感じられる。 折角メンバーに触れたので紹介しておくと、

トリオ構成 (3・6・8曲目)
秋吉敏子:ピアノ  オスカー・ベティフォード:ベース
ロイ・ヘインズ:ドラムス

カルテット構成 (1・2・4・5・7曲目)
秋吉敏子:ピアノ  ブーツ・ムッスリ:アルト・サックス
ワイアット・ルーサー:ベース  エド・シグペン:ドラムス

エド・シグペンは前作「トシコ・トリオ」から引き続きの参加である。 キーマンとして挙げられるのはやはりオスカー・ベティフォードだろう。 彼のベースプレイは言うまでも無いが、ボストンを離れて ニューヨークへ移り住んだ秋吉敏子を支えた一人でもある。

時折息を飲むようなプレイが続くピアノの中に ふと緩衝的に入ってくるブーツ・ムッスリのサックスもいい。 もしかしたら、秋吉敏子はトリオよりカルテットの方が バランスがいいのかも知らないと思わせる1枚。

1.Kelo
2.Salite to Shorty
3.Pea, Bee and Lee
4.Taking a Chance on Love
5.All The Things You Are
6.No Moon At All
7.I'll Remember Aprill
8.Thou Swell
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月07日 | Comment(0) | TrackBack(1) | ジャズ-ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

小松 亮太 (Ryota Komatsu)

小松 亮太 (Ryota Komatsu)

タンゴ バンドネオン奏者

小松亮太(1973〜)は日本の東京で生まれた。両親ともにタンゴ奏者で、 母はアストル・ピアソラとも親交のあったピアニスト小松真知子。

14才の時にバンドネオンを手にし独学の末、15才にしてプロデビュー。 16才よりカーチョ・ジャンニーニに師事。 音楽理論に関しては桐朋学園教授の岡部守弘氏に師事した。

タンゴ不遇の時代にもバンドネオンという極めて演奏の難しい楽器を相手に 練習を続け、アストル・ピアソラブームというモダンタンゴムーヴメントに乗じて 小松亮太は日本のタンゴ界をリードするバンドネオン奏者となった。 1998年にはCDデビューも果たし、現在自身のタンゴユニット「ザ・タンギスツ」他 を中心に年間100を越える公演をこなす。

共演者にはバンドネオンの大家V.ラバジェンやミルバ、マリア・グラーニャ等がいる。

<レビュー掲載作品>

Ryota Komatsu/Lo Que Vendra
Lo Que Vendra
小松亮太1999年の作品。アストル・ピアソラが伝統的なオルケスタ・ティピカ(十一重奏団)と自身最良の形態と評した五重奏との間に形成した九重奏団。小松亮太はノネット(九重奏団)のコンセプトの元に自身の五重奏ユニットタンギスツにゲストを招き録音した。

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<オフィシャルサイト>
小松亮太

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月06日 | Comment(0) | TrackBack(2) | プロフィール/バイオグラフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ブラジル-MPB

Ivan Lins / Somos Todos Iguais Nesta Noite

World-Brasil-MPB : ★★★★★
 
 
EMI音源に完成されたイヴァン・リンスの世界観をみる
 
イヴァン・リンスがEMIに残した1977年の傑作。

俗にEMI時代と呼ばれる70年代後半のイヴァン・リンスは その音楽において独自のものを完成させた充実した時期 といってよいかと思う。EMIに残した作品は4作品に上るが どの作品も非常に内容が濃く、これぞイヴァン・リンスと いわせるだけのものが感じられる個性の強いものとなっている。

イヴァン・リンスはその甘く切ないメロディーを ブラジル特有の心地良いリズムに乗せて歌い上げる ピアニスト兼シンガーソングライターである。 本作品でもその完成されたスタンスに基づいて イヴァンワールドが繰り広げられる。

本作品「今宵楽しく」はイヴァンワールドという意味では EMI4作品の中でも最右翼の作品といっていいだろう。 1曲目の小気味いいリズムで始まるメドレー 「輪になって踊ろう」から最終曲「いつかきっと」まで、 明るい曲もしっとりしたバラードもあるが、 一貫した甘くとろけそうな、しかしそれでいて単なるポップとは違う 音楽背景を持った世界が提示される。

この作品の後1980年代になって、 イヴァン・リンスはクインシー・ジョーンズや ジョージ・ベンソン、マンハッタン・トランスファーといった 数多くのアメリカンミュージシャンと共演していくのだが、 それを控えた純粋な意味での彼の音楽性 を見るのには最高の作品であろう。

1. quadra de roda
   (輪になって踊ろう)
  o passarinho(小鳥の歌)
  marinheiro(水夫)
  meu amor nao sabia(愛しい人)
  agua rolou no.1(苦い涙1)
  agua rolou no.2(苦い涙2)
2.um fado
3.dinorah dinorah
4.aparecida
5.velho sermao(悲しい伝説)
6.choro das aguas(水のショーロ)
7.somos todos iguais
  nesta noite(今宵楽しく)
8.maos de afeto(暖かな手)
9.dona palmeira
10.ituverava
11.Qualquer Dia(いつかきっと)
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月03日 | Comment(6) | TrackBack(0) | ブラジル-MPB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール/バイオグラフィー

トーキング・ヘッズ (Talking Heads)

トーキング・ヘッズ (Talking Heads)

ロック、ニューヨークパンク、ワールド

トーキング・ヘッズは1973年に結成されたジ・アーティスティックを母体にして 1975年に結成された。結成当初メンバーはデヴィッド・バーン、クリス・フランツ、 ティナ・ウェイマスの三人だったが、1977年にジェリー・ハリソンを加えメンバーが揃う。 当時ニューヨークパンクのメッカだったクラブCBGB'sで活動を行い、 同年、ファーストアルバム「サイコ・キラー'77」を発表。 これがブライアン・イーノの目に止まり、ブライアン・イーノはトーキング・ヘッズの プロデュースを買って出ることになる。 ここにロンドンパンクとは全く性質を異にするパンクバンドが誕生した。

始めパンクバンドとして誕生したトーキング・ヘッズだったが、 1979年発表のアルバム「Fear of Music」からはアフリカンビートが導入され、 その音楽性はアフリカン・ファンクを強く意識させるものとなっていった。 その事を決定付けたのが1980年発表の「Remain in Light」。 エイドリアン・ブリュー、バーニー・ウォーレルをゲストに迎え 執拗なまでのシングルトーンミュージックの中でアフリカン・ファンクと ロックを融合させるという快挙を成し遂げた。

さらに音楽映画の分野では「Stop Making Sense」において ユニークな構成と撮影で高い評価を得た。 その後アルバムを重ね、スピリチュアルなアフリカンファンク路線から シンプルなファンクバンドへとドラスティックな回帰をしたトーキング・ヘッズだったが、 1988年の「Naked」を最後に解散し、それぞれの道を歩んでいく事になった。


<レビュー掲載作品>

Talking Heads/Remain In Light
Remain In Light
トーキング・ヘッズ1980年の作品。アフリカンビートを根底に置いたシングルトーンの中で繰り広げられるインプロヴィゼーション。そこには事前の打ち合わせ等何もなく、その時の感性によって表現された音のみが存在する。トーキング・ヘッズを代表する傑作。

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<オフィシャルサイト>
Talking-Heads.net


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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月02日 | Comment(6) | TrackBack(2) | プロフィール/バイオグラフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする