ファンファーレ・チォカリーアやタラフ・ドゥ・ハイドゥークスに
代表される昨今のバルカン音楽のブームは目を見張るものがある。
両者は2005年も来日し、その人気振りを確固たるものにしている。
そのバルカン音楽にあって最重要バンドといえるのが今回紹介する
セルビア出身のブラスバンド、ボバン・マルコビッチ・オルケスタル。
セルビア南部にあるグチャ村で、1961年より毎年行われている
ブラス・バンド・コンクール。このコンクールで毎回のように受賞し、
コンクールの顔となっているのがボバン・マルコビッチのバンドだ。
しかし、彼らに大きな転機が訪れたのはエミール・クストリッツァ
の映画「アンダーグラウンド」でゴラン・ブレゴビッチが手がけた
サウンドトラックからだった。カンヌ国際映画祭でパルムドールを
受賞した映画の音楽を提供したことにより、ボバン・マルコビッチ
のバンドは世界規模でフューチャーされるようになったのだ。
本作は、ボバン・マルコビッチが16才の息子マルコのデビューを
飾るべく企画した作品で、マルコも必死にフリューゲルホルンの
担い手として演奏を披露している。そんなお祭り気分の中、やはり
驚かされるのは、ボバン・マルコビッチの伝統音楽に対する斬新な
アレンジと自身のソロ・プレイだ。8管構成の金管のバンドに時折
木管が入る中、繰り広げられるソロ・プレイは圧巻の一言に尽きる。
ファンファーレ・チォカリーアなどに比べアンサンブルがしっかり
しているボバンのバンドは音楽性では数段上といえるかもしらない。
蛇足だが、個人的な意見としてボバン・マルコビッチ・オルケスタルの代表作は、
セルビア出身のバイオリニスト、ライコー・フェーリクスとの共演作
「Crni Voz(黒い汽車)」だと思う。エスニックなロマ音楽の中でも
一風変わった曲だが、視点を変えた形でロマ音楽の核心を突く名曲
だと思う。日本で買える音源として「The Best Of Hungarian Music」
にも収められている。名曲なのでこちらも合わせておすすめしたい。
| 1.Balkan Fest 2.Southern Comfort [Juznjacka Uteha] 3.Sat (Time) 4.Mundo Cocek 5.Od Srca (From the Heart) 6.Povratak U Han (Back to Han) 7.Sanja Samba |
8.Mere Yaara Dildara 9.Magija (Magic) 10.Bugarcica 11.Boban I Marko 12.Bratski Cocek 13.Biseri Srbije, Pt. 1 (Pearls of Serbia) 14.Biseri Srbije, Pt. 2 (Pearls of Serbia) |
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