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World-Argentine-Brasillian Instrumental Music : ★★★★★
アグスティン・ペレイラ・ルセーナ、1975年4作目のアルバム。「私のルーツはアルゼンチンにあって、憧れはブラジルにある。」アルゼンチン人のアグスティン・ペレイラ・ルセーナはどうしてブラジルにここまで惹きつけられるようになっていったのだろうか。当時アルゼンチンでブラジル音楽はあまりメジャーとは言えなかった。隣国同士とはいえ、広大な国土を持ち国内でも様々な文化を擁す両国。言語の違いもあり両国の文化はその距離以上に離れていたと思われる。
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そんな中、アグスティン・ペレイラ・ルセーナがブラジル文化に触れるきっかけとなったのは、ブラジルから帰国した兄が持ち帰ったジョアン・ジルベルトとバーデン・パウエルのレコードだった。そして、それをきっかけにギタリストとしての道を歩み始める事となったようだ。
1970年頃になると、ヴィニシウス・ジ・モライスが、トッキーニョ、マリア・クレウーザ、セバスチャン・タバジョス等を伴って度々同国を訪れた。1970年に発表されたアグスティン・ペレイラ・ルセーナのファーストアルバム「Agustin Pereyra Lucena」にヴィニシウス・ジ・モライスによる賛辞が寄せられている。ボサノバ創成期からの詩人ヴィニシウス・ジ・モライスとの交流はアグスティン・ペレイラ・ルセーナのブラジルへの傾倒をより加速させたと思われる。作編曲からベース、ギター、ピアノ、ヴォーカルといった様々なパートをこなす盟友Guillermo Reuter、Carlos Carliの目立たないが安定感のあるドラムに支えられ、一層オリジナリティ溢れるブラジリアンサウンドを模索してきたAgustin Pereyra Lucena。オリジナル曲が作品ごとに増えているのはその表れといえよう。全体の完成度はその後の作品と比べても非常に高く、総合的に評価の高いアルバムだと思う。
1曲挙げるとしたらジョアン・ドナートの名曲「アマゾナス」を挙げたい。様々なところで取り上げられ、多くの場合女性ヴォーカルがピックアップされる。ここでもLaura Hattonによる女性ヴォーカルが取られている。これが素晴らしいはまり役といえる。声質が曲調にこれほど適合したヴォーカルは稀有といえるのではないだろうか。一度聴いたら耳から離れないスキャット。どうぞお聴きになっていただきたい。
Guillermo Reuter : composer/arrenger,bass,guitar,piano,voice Carlos Carli : drums

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