ジャズ-サックス

Jan Garbarek with Bobo Stenson / Witchi-Tai-To

Jazz-ECM-Sax : ★★★★☆


クリスタルクリアと熱き憧憬

ヤン・ガルバレク(sax)とボボ・ステンソン(p)のダブルネームによる、 1973年オスロ、アルネ・ベンディングセン・スタジオでの録音作品。

残るメンバーのバレ・ダニエルセン(b)とヨン・クリステンセン(ds)は、 ボボ・ステンソン新生ピアノトリオのメンバーであるから、本作品は ボボ・ステンソントリオ、フューチャリング ヤン・ガルバレク といったところかもしらない。

メンバー全員が北欧出身者(ヤン・ガルバレクとヨン・クリステンセンは ノルウェー、ボボ・ステンソンとバレ・ダニエルセンはスウェーデン) と、いかにもECMらしい顔ぶれだ。クリスタル・クリアの音は北欧を イメージさせる。沈まない白夜の中、銀世界となった針葉樹の森に たたずんでいるかのようなECMの音は、喉がヒリヒリするような 凛とした冷たさを感じさせる。この表現にはやはり北欧出身者が良い。

しかし待ってもらいたい。このアルバムはいわゆるクリスタル・クリア の表現のみの作品ともまた違うのである。確かにリズム隊の音はそれ かもしらない。しかし、ヤン・ガルバレクのサックスの音はどこか熱い。 それは、雪焼け時の肌の局在性の無い火照りのような熱さである。

やがてストイックなまでに変貌を遂げる前の、ジョン・コルトレーンへ の熱き憧憬が残っている時代のヤン・ガルバレクの音がここにはある。

ECMレーベルについて

マンフレート・アイヒャーの元、1969年の創立以来ポストバップの 音を求めて、「沈黙に次ぐ最も美しい音」をテーマに独特の音楽世界を 構築してきたECMレーベル。その音楽性は今までの熱く激しいジャズ とは一転し、静的で透明感のある音作り。いわゆるECMサウンドとか クリスタルサウンドと呼ばれるものである。この逆転の発想とも思える ジャズへのアプローチは、ポストモダンとして新世代ジャズ解釈の一翼 を担うもので、ECMが強く推し進めてきたものである。

1.A.I.R.
2.Kukka
3.Hasta Siempre
4.Witchi-Tai-To
5.Desireless

Jan Garbarek : s-sax,t-sax  Bobo Stenson : piano
Palle Danielsson : bass  Jon Christensen : drums

参考資料:ECM研究会


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ヤン・ガルバレク/ボボ・ステンソン> ウィッチ・タイ・ト
posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年12月08日 | Comment(8) | TrackBack(2) | ジャズ-サックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございました。
ヤン・ガルバレクもそうですが
僕は、ボボ・ステンソンのフアンでもあります。
ちょっと前になっちゃったんだけれども
トリオの「serenity」は愛聴盤です。
もちろん、このレコードも
さらに「Dancer」も好きです。

ところで、マティスお好きなんですか?
Posted by fuRu at 2005年12月12日 09:29
pontyさん
トラバ、ありがとうございまする。
う〜〜〜ん、コレは聞いたことないですなあ。

小−クラシック、中−ロック、高−ジャズ
大−ジャズ→ワールド、社−なんでもかんでも

てなわけで、もう、生きているうちに聞き逃すものが、どれだけあることか・・・orz
また、どうぞ!お越しやす。^^
Posted by かわいいコックさん at 2005年12月12日 14:06
●fuRuさん、こんばんは。
ECMの世界は入り込むと引き込まれて抜け出せなくなるような魅力を持っていますよね。マティスは好きです。
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月13日 00:28
●かわいいコックさんさん、こんばんは。
全てに触れることが出来ないからこそ、出会ったものに何かの縁があるのかもしりませんね。いろいろな音を聴いてみてください。
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月13日 00:32
はじめまして
TBありがとうございます。

すいません、見落としていたので遅くなりました。

これから少しづつECMを集めようと思っております。
ECMでお薦めや名盤などご存じでしたら教えてくださいね。

では、、
Posted by blogfrog at 2006年04月08日 18:55
●blogfrogさん
初めまして。ECMの音源は自身非常に興味のある作品が多いので適時取り上げていくつもりです。よろしかったらリクエストなどを掲示板に書いていただけたらと思います。
Posted by ponty (管理人) at 2006年04月10日 23:08
>pontyさん
コメントありがとうございました。

ECMでとりあえず、気になるのはラルフ・タウナーの作品です。「Blue Sun」や「Diary」が気になります。(一般的には「Solo Concert」らしいですが、、あっ!ゲイリー・バートンとのDuoの奴もよさそうですね)

ボボ・ステンソンは「ウォー オーファンズ」とか「セレニティー」とか、、(聴いたことないんで、ご存じでしたらステンソン自身のこと、くわしくご教示ください)

紹介されたこのガルバレクとのアルバムも試聴して購入候補に入れました。(笑)

David DarlingやKenny Wheelerなんて、どうなんでしょうか?(笑)

あと、ニューシリーズの方もお薦めありましたら、、お願いします。
ライヒの「テヒリム」はもうかなり昔から欲しかったのですが、最近知った奴でガルバレクとヒリヤード・アンサンブルの「オフィチウム」とか、、、

とにかく、なんでもお薦めありましたらこのブログで取り上げていただければありがたく思います。

私自身の最近の傾向としては、ストレートやメインストリームと呼ばれるものではなく、あまり聴かせないタイプ(一般的に、いい意味でダラダラやってる奴、笑。)で静かなが好みです。あと、飽きないのがよろしいかと、、(汗)

長々とすいませんでした。
掲示板の方に書けばよろしかったでしょうか?ごめんなさい。
では、失礼します。
Posted by blogfrog at 2006年04月11日 19:22
●blogfrogさん
ECMレーベルのアーティストに対する熱い思いが伝わってきます。是非近いうちにまた取り上げてみようと思いました。なかなか執筆活動が進まず更新も遅れがちだったのですがご期待に応えられますよう頑張ってみます。あと、掲示板云々は特にリクエストの時など、関連する記事がない場合に、テーマに関し自由な掲示板の方が記述しやすいかと思い申し上げただけですのでお気になさらずに。またのお越しをお待ちしております。
Posted by ponty (管理人) at 2006年04月11日 20:28
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