アフリカ-アフロビート

Fela Kuti / Yellow Fever/Na Poi

World-Africa-Afro Beat : ★★★★☆


激しいまでの反骨精神と政治的主張が込められている

フェラ・クティ、1976年発表の「Yellow Fever」、同じく同年発表 の「Na Poi」の2つのアルバムをカップリングした2in1のアルバム。

激しい政治批判を繰り返し当局から様々な迫害を受けたフェラ・クティ。 その内容は警察や軍隊によって家を焼かれるといった凄まじいもので、 いかに彼の存在が多くのアフリカ人に影響を持っていたかを窺わせる。

元々フェラ・クティは当時流行していたジャズ風ダンスミュージックの ハイライフを演奏するアーティストだった。しかし、英国留学を契機に ジャズやファンクに傾倒しその複合的な音楽アフロ・ビートを生み出す。

英国からナイジェリアに帰国したフェラ・クティはビアフラ戦争中の 1969年、自らのバンド(クーラ・ロビートス)の米国進出を計画する。

このアメリカツアーがフェラ・クティのその後の人生を決定付ける事と なった。すなわち、マルコムXの影響を受け黒人解放運動に強い関心を 寄せるようになったことだ。帰国後、改善しない社会情勢を背景に、 1974年フェラ・クティは自宅周囲にフェンスを張り巡らし始め、 自宅をカラクタ共和国と称して、ナイジェリアからの独立を宣言する。

彼に触発された近隣住民にもこの動きが波及していく事態となって、 当局は前述の通りの暴力による解決に踏み切ったのである。 以後、何度も暴力の応酬と政治批判の歌の創作が耐えることなく続き、 1997年フェラ・クティはエイズの合併症で他界することになる。

ギターのカッティング、フリーキーなサックスと金管、アフロ・ビート の背景には激しいまでの反骨精神と政治的主張が込められているのだ。

1.Yellow Fever
2.Na Poi [1975 Version]
3.Na Poi, Pts. 1-2
4.You No Go Die... Unless

参考文献:ロック世代のポピュラー音楽史
フェラ・アニクラポ・クティ Fela Anikulapo Kuti


*視聴は「リンク4」よりどうぞ

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年12月10日 | Comment(10) | TrackBack(2) | アフリカ-アフロビート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございます。

マルコス・スザーノは聴くのでしょうか・・・

また寄らせていただきます。^^
Posted by beat at 2005年12月19日 09:37
●beatさん、こんにちは。
マルコス・スザーノ、いいですねぇ。いずれ取り上げたいと思っていたアーティストです。記事を書くことになったらまたご連絡いたします。
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月19日 14:54
トラックバック有り難うございます。カテゴリーの充実楽しみに、ちょくちょく見に来ようと思ってます。
Posted by 泡羽 at 2005年12月19日 16:34
TBありがとうございます。
フェラのアルバムレビューを書いてるんで、
そっちの方でTB返させてもらいました。
Posted by bigflag at 2005年12月19日 19:14
●泡羽さん、こんばんは。
毎日1枚のアルバムを取り上げていく予定ですので今後ともどうぞよろしくお願いします。おすすめの作品やレビューのリクエストがありましたら、掲示板/BBSまでどうぞ。掲載時には該当記事に貴サイトへのリンクを付けることも出来ます。
掲示板/BBS
http://www.mym-hp.com/user-bbs/sr2_bbss/sr2_bbss.cgi?952ponty
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月19日 23:50
●bigflagさん、こんばんは。
ごめんなさい。そちらのほうにトラックバックするべきでしたね。トラックバックありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月19日 23:52
TBありがとうございました。私はアメリカ黒人物が中心ですので、フェラも追っかけたいアーティストなんですけど、中々買えません。当アルバムのように2イン1が出てるのは知ってるんですが・・・。
彼は、アメリカの黒人音楽からも影響を受け、逆にアメリカにも影響を与えているVIPですね。

ところで愚問かも知れませんが、「yellow fever」って別に「黄熱病」とは関係ないんですかね?
Posted by k.m.joe at 2005年12月20日 19:32
●k.m.joeさん、こんばんは。
おっしゃる通り2in1で全アルバムが出ていますので、フェラ・クティを集めるなら今がチャンスでしょう。「yellow fever」はご指摘のように野口英世が取り組んだ病気であり、アフリカで猛威を振るった「黄熱病」の事です。しかし、スラングで黄色いジャケットを着て取り締まる交通課の警察や、肌を脱色する習慣のあるアフリカ人の意味もあるようです。フェラ・クティがどの意義を含んでこのタイトルをつけたのかは歌詞を見れば分かります。「yellow fever」の歌詞は冒頭はひたすら感染症を中心とした疾病の名前が連ねられ、最後は漂白されるという言葉が連呼されます。やはり、黄色熱の事を意味していると捉えるのが妥当でしょう。しかし、その中に全く他の意味が含まれていないのかというと、そこは解釈の分かれるところでしょう。k.m.joeさんはどう考えられますか?
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月20日 20:54
はじめまして。TBありがとうございます。
別記事でTB返させていただきました。


Posted by Riu@MaRSWeb at 2005年12月21日 13:02
●Riu@MaRSWebさん、こんばんは。
コメントおよびトラックバックありがとうございました。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月21日 22:39
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