きらめくばかりのハード・バップ作品が並ぶブルーノート1500番台。
その中でバップどころかジャズですらない作品が1枚収まっている。
そのブルーノート1561番の作品がこの「パロ・コンゴ」である。
かなり純粋な形に近いアフロ・キューバン・ミュージックでブルーノート
の作品としては異色。ここで思い出すのがサブー・マルティネスが、
アート・ブレイキーらと共演した作品「ホリデイ・フォー・スキンズ」の
シリーズ。これらの作品の縁でサブー・マルティネスのリーダー作品
「パロ・コンゴ」がブルーノートより発売されることになったのだろう。
憶測の域をでない話で申し訳ない。話を元に戻すことにする。
アフロ・キューバン・ミュージックに関しては、その形式がより純粋な
Verve発売の「パタート&トティーコ」のレビューに書いておいたのでよかったらそちらをご覧になっていただきたい。
もともとアフリカからキューバに奴隷として連れて来られた黒人による
望郷と悲哀の念が滲み出た音楽であるアフロ・キューバン・ミュージック。
コーラスとパーカッションのみによる演奏が基本だが、スペイン植民地
としての文化が後に加わり、ギターなどの弦楽器が使用され始めた。
本作では、そのギターにキューバ音楽界最高のギタリストとの評価も高い
ソン・モントゥーノのアルセニオ・ロドリゲスを迎え、サブー・マルティネス
の激しいコンガやボンゴとの競演を実現している。
弦楽器が入っているアフロ・キューバン・ミュージックは入ってない純粋な
ものよりもよりポップで聴きやすい。初心者にもおすすめといえるだろう。
様々な音楽が派生していったキューバ音楽の原型。そして、その形式が
純粋であればあるほどスピリチュアルな響きが一層強くなる音楽。
時代を超えて多くのニーズがある音楽だと思う。
| 1.El Cumbanchero (エル・クンバンチェロ) 2.Billumba-Palo Congo (ビリュンバ-パロ・コンゴ) 3.Choferito-Plena (チェフリート-プレーナ) 4.Asabache (アサバチェ) |
5.Simba (シンバ) 6.Rhapsodia del Maravilloso (素晴らしき幻想(南京豆売り)) 7.Aggo Elegua (エレグアに捧ぐ) 8.Tribilin Cantore (歌うあばずれ女) |
Arsenio Rodriguez : conga,guitar and vocal
Raul"Caesar"Travieso : conga and vocal
Israel Moises"Quique"Travieso : conga
Ray"Mosquito"Romero : conga Evaristo Baro : bass
Willie Capo : vocal Sarah Baro : vocal
人気Blogランキングに投票する!

なかなかいい曲ですよねぇ〜!
「El Cumbanchero」を演奏した事があるのですか?それは素晴らしいですね。ただ聴いて享受するだけでなく、独自の解釈を持って演奏する事は曲の理解に大きな意味を持つと思います。弾いて初めて分かる魅力的なフレーズなど結構あるものですよね。Blue Note異色の作品といわれていますが、別にBlue Noteの経緯を考えればバップを中心としたモダンジャズだけを扱うために作られたレーベルではなかったはずです。素晴らしい音を提供するという一点にこだわりを見せることを誇りとしてきたレーベルだと思うのでこの作品がジャズでないからといって別に何も不思議なことはないような気がします。