World-Cape Verde-Morna : ★★★☆☆
モルナとラテン、ブラジリアンの混在の果ては!?
セザリア・エヴォラ、1999年の作品。
パリとハバナで録音が行われた本作はカエターノ・ヴェローゾの懐刀
といわれたチェロ奏者のジャキス・モレレンバウムが編曲に携わり、
現地のキューバのミュージシャンを登用して臨んだ異色の作品。
今までの「ソダーヂ」溢れるモルナの曲の中に、ダンソンやボレロの
リズムに乗って朗らかに歌うセザリア・エヴォラの曲が入ってくる。
中継貿易地として栄えたカボ・ヴェルデ諸島において、中南米文化の
混在する状態はあるいはむしろ自然なことなのかも知らない。
しかし、この作品においては妙な違和感を感ぜずにはいられないのだ。
セザリア・エヴォラの音楽観に対する先入観がそうさせるのか、自らの
中南米音楽やカボ・ヴェルデ諸島の音楽への無理解がそうさせるのか。
ひとつひとつの楽曲は素晴らしい。特に「懐かしのカボ・ヴェルデ」
などは、いかにもなセザリア・エヴォラらしさ溢れる曲でほっとする
のだが、一つの曲に入り込むと次には曲風の違う曲がトラックされて
いたりして、作品全体としてまとまりのないものになっていると思う。
ジョゼ・ダ・シルヴァがフランスからはるばるカボ・ヴェルデを訪れ、
説得の末セザリア・エヴォラの重い腰を上げさせた逸話は有名だが、
以来順風満帆でグラミー賞に4度もノミネートされるまでに至った。
しかし、今回の作品では自分の浅学のせいか少々引っかかるところも。
新しい風をいれたかったのか、これこそがセザリア・エヴォラの方向性
なのか、それをそれと感じられなかった自分が残念でならない。
| 1.我が希望の花 2.おとなしい雌牛 3.世界の愛 4.大西洋に浮かぶ天国 5.幸運 6.カルナヴァル・デ・サン・ ヴィセンテ 7.幻滅 8.ニョ・アントン・エスカデローデ |
9.遥か遠きキス 10.ローマ・クリオーラ 11.苦悩 12.マリア・エレーナ 13.懐かしのカボ・ヴェルデ 14.テレジーニャ 15.郷愁 16.ルイーザ |
Cesaria Evora : voice and etc.

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