ルーマニアのワラキア地方クレジャニ。この辺境の小さな村が
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのメンバーの出身地である。
3000人程度の寒村に占める300人程度のロマ(ジプシー)
(うち50人程度が音楽に携わる)による演奏が注目されるように
なったのは、ルーマニアの音楽学者ゲオルゲ・チョバヌの
「クレジャニのラウタール」なる研究書が発表されたことに
起因するようだ。際立って個性的で豊かな音楽的伝統と生活
を持つ村として「クレジャニ学派」と称されるまでになった。
1988年にスイスの民俗音楽学者等によりフランスのOcora
レーベルからその音が紹介されるに至って、タラフ・ドゥ・ハイ
ドゥークスの礎が固まった。1990年代に入って、メンバーを
増やしつつ一気に世界規模の活動を展開させていく事になる。
特にトニー・ガトリフ監督の映画「ラチョ・ドロム」へ曲の提供・
出演をしたことは、カンヌ映画祭でも大きな話題となった。
本作品はタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのファ−ストからサード
アルバムまで初期3部作からなるコンピレーションアルバム。
「Musique des tziganes de Roumanie」(1991)
「Honourable Brigands,Magic Horses and Evil Eyes」(1994)
「Dumbala Dumba」(1998)
以上のアルバムから、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのファン
を自認するクロノス・カルテットのデヴィッド・ハリントン等が
曲をピックアップして本作は作成された。
これだけの興奮を呼び起こす音はどうやって創造されるのだろう。
20代から80代までの幅広い年齢層のメンバー構成が、
伝統と革新とが競合するダイナミックな音を生むことに
一役かっていることに違いないとは思うのだが・・・。
| 1.ご老体よ,教えておくれ 2.ルステム 3.独裁者のバラード 4.クレジャニの愛の歌 5.帯の踊り 6.熊遣いのロマの輪舞 |
7.羊飼いの輪舞 8.ドゥンバラ・ドゥンバ 9.サバレル川 10.カクリカの列の踊り 11.インド風 12.トルコ風 |

banner_03.gif)
どういうことなのか機械音痴の私には良く分からないのですが、再現性があるようでしたらホストであるSeesaa(株)に問い合わせてみようかと思います。ご報告ありがとうございました。
すっごく詳しいブログでいらっしゃるので、勉強になりました。
ロマの存在は映画「黒猫白猫」で知ったのが最初ですが、なんともいえない雑多なエネルギーを感じて「こんな音楽もあったんだーー」と驚いた覚えがあります。
このアルバム、ちょっと探してみようと思います。
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスは最近流行りのバルカンブラスとはまた違い、弦楽器が主体のグループです。東欧のエキゾチックな魅力に富んでいます。是非お聴きになってみてください。きっとお気に入りになると思いますよw