Rock-EG collection : ★★★★★
シングルトーンのインプロヴィセーション
トーキング・ヘッズ1980年の作品。
「まず曲ありき。」というのがこの作品のコンセプトなのだという。
事前に特に打ち合わせも何もなく、その時の感性によって表現する。
アフリカンビートを根底に置きシングルトーンで望んだ作品だけに、
正にその表現そのものだったのだろう。
コード進行を無くし、反復する単一コードの中で自由な表現をする。
根源的な意味で音楽の理想に近い形で本作品は制作された。
スタジオ録音の後、デイビッド・バーンとブライアン・イーノによる
編集作業で細部は調節された。編集によって大幅に変更された
箇所も少なからずあったようだが、いずれにしても通常の音楽作成の
過程から比べると、かなり異質な作品であることは間違いない。
今でこそ、打ち込み系の音楽はシングルコードの曲が少なくないので
この手の音は珍しくないのかも知らないが、1980年という時代に
それもこれだけの質を保った形でシングルコードのみの曲が羅列された
アルバムが登場するとは驚愕に値する。
単なるロックミュージックとして聴いても楽しめるポップさを持ちつつ
大胆な録音形態による瞬間的で斬新なアイデアが捉えられ、
細部にわたって細やかな編集が行われているリメイン・イン・ライト。
多くの方に聴いていただきたい作品の一つといえよう。
| 1.Born Under Punches (The Heat Goes On) 2.Crosseyed and Painless 3.Great Curve 4.Once in a Lifetime |
5.Houses in Motion 6.Seen and Not Seen 7.Listening Wind 8.Overload |
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TBありがとうございました。
今度のリマスター盤はいくつかの曲のプロトタイプが収録されていてとても面白いですね。Enoがどの程度関わっていたかに興味あります。
また遊びに来ます。
お返事が遅くなりました。ごめんなさい。トーキングヘッズにおいてブライアン・イーノはプロデューサーのような関係だと聞いております。ブライアン・イーノが拾いあげたということもきいた事があります。いずれにしてもとても深い関係である事になるのでしょう。
お褒め頂きありがとうございます。本文では客観性を大切に、コメント欄では主観も交えてという形でやっています。どうぞよろしかったらまたいらしてください。
先日、偶然このアルバムを聴き、一曲目「Born Under Punches(The Heat Goes On)」から、いきなりやられました。常套的なロックを想像していると、本当に変わったアルバムですね。自分の好みが、曲展開が複雑なプログレロック寄りなだけに、ちょっとカルチャーショックにも似たものが・・・
最初から最後まで、ひたすら反復を繰り返す曲構成の連続には執念さえ感じてしまいます。
今、このアルバムを通じて、同じく反復リズムを取り入れたクラフトワークに手を出している真っ最中です。
そうですか。このアルバムは衝撃的ですよね。でも、音楽の原風景と呼べるものだと思います。シングルコードにすることによって、真の意味でのインプロヴィゼーションが成立するわけで正に4人の個性のぶつかり合いが演じられます。AR1さんも作品に取り掛かっているとのこと。どうぞ素晴らしいものを作り上げてください。期待しています。