Rock-Progressive Rock : ★★★★★
プログレッシブロックファンでない人にこそ聴いてもらいたい
キングクリムゾン、1982年の作品。
'80年代クリムゾンといえば、
多くのファンに好まれない不遇の時期で有名である。
それは、今までのプログレッシブロックの流れからすると
あまりにもダンスミュージック調で音作りが違いすぎる
という点から来ているのだと思っている。
確かにファーストアルバム「クリムゾンキングの宮殿」から
4作目「アイランズ」に至る第一期クリムゾン。
5作目「太陽と戦慄」から7作目「レッド」に至る第二期。
その中にはバライエティがあるとはいえ、
プログレッシブロックの範疇に収まるものであった。
しかし、8作目「ディシプリン」から
10作目「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー」
に至る第三期は全く以前と異なる。
更には、この3作の中はある種の一貫性があるとはいえ、
緻密に構成された音作りの「ディシプリン」と
インプロビゼーションがその半数を占める
「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー」では
コンセプトがかなり異なる。
第三期になって突如登場したアメリカ人メンバー、
ツインギター構成、プログレッシブロックからの脱却。
大きな変動の中、3作の中心に位置するのが
この9作目「ビート」である。
曲が進むごとに沈み込んでいくような暗い曲調。
5曲目「ニューロティカ」7曲目「ザ・ハウラー」
の素晴らしさは筆舌を尽くすといっていいと思う。
真の意味でデプレッシブで深遠な世界を作っている。
プログレッシブロックの固定観念に捉われずに
聴くことが出来るという意味で、
むしろプログレッシブロックファンでない人にこそ
聴いてもらいたい作品。
| 1.Neal and Jack and Me 2.Heartbeat 3.Sartori in Tangier 4.Waiting Man |
5.Neurotica 6.Two Hands 7.The Howler 8.Requiem |
Robert Fripp : guitar Adrian Belew : vocal , guitar
Tony Levin : stick Bill Bruford : drums , percussion
Tony Levin : stick Bill Bruford : drums , percussion
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80年代のキング・クリムゾンが大好きです。
このアルバムの中では「Neal and Jack and Me」が好きです。
80年代のキングクリムゾンはもっと評価されて良いと思います。「Neal and Jack and Me」、いい曲ですよね。自分は「The Howler」が一番好きです。
自分も結構前に第四期を少しかじったのですが、これほど軽妙なノリをまさかKing Crimsonがやっているとは思いませんでした。ただ、「Neurotica」以降はなんとなく以前のKing Crimsonっぽい感じはしましたが。
アルバムの印象としては第三期の鬼気迫るフィル・イン合戦はあまり見受けられない代わり、音色の多様化が目立っているように思います(ドラマーはなにか特殊なパーカッションでも入れているのだろうか? Waiting Manでポンポンさせてますけど)。
なんだか無根拠にライブ盤も面白そうなことをやってそうで気になります(特にBill BrufordとAdrian Belew)。
お久しぶりです。ドラムはライブ映像を見ていただければ一目瞭然ですよ。「Waiting Man」でのエレクトリックパーカッションを始め様々なパーカッションが使われています。エイドリアン・ブリューは器用な人物でギター、ヴォーカル以外にドラムやパーカッションもこなしています。この事はキングクリムゾンから自身の色を薄くしようとしていたロバート・フリップの構想に正に当てはまっているようにも感じられます。