World-Africa : ★★★★☆
指の動きよりも心の動きに耳を傾ける
リチャード・ボナ、2003年の作品。
「ジャコ・パストリアスの肖像」を聴きベーシストを志した過去。
ザヴィヌルシンジケートやパット・メセニーグループでの活動。
それらのイメージするところのものは正に超絶技巧ベーシストだが、
実際ジャコ・パストリアスの再来と歌われる超絶技巧のベーシストである。
しかし、彼のソロ作品を聴いてそれを期待すると
全く想像してない展開が待っている。
本作品は全12曲(うち1曲はボーナストラック)中
実に9曲が歌モノで、インストロメンタルは3曲しか存在しない。
そのことが物語るのは、この作品がベーシストのソロアルバムである一方、
ベースプレイを主眼とした作品では無いということである。
「Playground」など、ボナのベースプレイを楽しめる曲も
入っているが、作品全体としては寧ろボナの歌声やゲストの
サリフ・ケイタの歌声のほうがメインに感じられる。
リチャード・ボナが作品の製作に当たって最も心掛けたのは
「シンプルに音楽を届けること。そして、
指の動きよりも心の動きに耳を傾けること。」
その結実した作品が本作品なのだ。
尚、邦盤(日本盤)にはボーナストラックとしてジャコ・パストリアス作曲の
「Liberty City」がトラックされている。
この作品は15分近くにも及ぶライブものの大作で、
リチャード・ボナの超絶技巧ベースプレイが満喫できる作品。
本来なら喜ばしいトラックなのであるが、
先述のコンセプトからは著しく外れた熱い演奏であり、
少なからず違和感を感じてしまう。
全く別のコンセプトのトラックと割り切って聴くのが
良いかと思われる。もちろん演奏自体は素晴らしく
さすがとうならせる名演である。
| 1.Bonatology (Incantation) 2.Kalabancoro 3.Sona Mama 4.Painting a Wish 5.Engingilaye 6.Dina Lam (Incantation) |
7.Balemba Na Bwemba 8.Muto Bye Bye 9.Bona Petit 10.Couscous 11.Playground |
Richard Bona : b,vo,perc,etc George Whitty : p,key
A.T.N. : key,p,accordion,program George Colligan : p
Vinnie Colaiuta : ds Nathaniel Townsley : ds
A.T.N. : key,p,accordion,program George Colligan : p
Vinnie Colaiuta : ds Nathaniel Townsley : ds
Salif Keita : vo Kenny Garrett : s-sax
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