World-France-Chanson : ★★★★★
希望とは何か?
放浪癖があったダミアことマリー・ルイーズ・ダミアンは、
15歳にして家を出る。娼婦達に囲まれて食うや食わずの
生活を続け、多感な時期を極限の状態で過ごす。
そんな中で培われた彼女の持つ独特の雰囲気は
絶望を越えた現実。そして、絶望こそ最後の光明。
という奇異な状態を表現しているように思われる。
キルケゴール「死に至る病」によると
「死に至る病」とは「絶望」のことである。
墓守という奇妙な名前を持つ彼自身数奇な人生を送ったのであるが、
ダミアの人生もまたそれを凌駕するものであったのかもしれない。
そんなことを考えると、
マレーズ、ユージェーヌ・ゴンダ作詞、
レゾーが作曲した、1936年レコーディング
「Sombre Dimanche (暗い日曜日)」が、
自殺者が続出したため放送禁止になった事実も、
彼女の数奇な人生に耐え切れない人の存在を示唆させる
一事件といえるのかもしれない。
ダミアは単に暗いシャンソンを歌ったのではない。
より深い闇に生きるダミアにとっては、
この情感すら希望に満ちたものだったのだと
思わずにはいられないのである。
| 1.Sombre Dimanche 暗い日曜日 2.Tu Ne Sais Pas Aimer 人の気も知らないで 3.La Rue 街 4.La Guinguette A Ferme Ses Volets 真夜中の居酒屋 5.L'Etranger 異国人 6.Il Ne Sait Rien Me Dire 云わないけれど 7.Les Goelands かもめ 8.Du Soleil Dans Ses Yeux 瞳に太陽 9.La Mauvais Priere よこしまな祈り |
10.La Suppliante 哀願する女 11.La Garde De Nuit A L'yser イゼールの夜哨 12.Johnny Palmer ジョニー・パルメール 13.L'Angelus De La Mer 海にひびく鐘 14.Un Coin Tout Bleu 青空 15.Le Grand Frise 縮れっ毛の男 16.La Chaine 愛のきずな 17.Un Soir De Fete 祭の夜 18.Je Sens En Moi 私には分る 19.La Rue De Notre Amour 二つの恋の街 |
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