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Misia / Garras dos sentidos

  
Misia / Garras dos sentidos (ミージア / リスボン・センチメンタル)
Garras dos sentidos
World-Portugal-Fado : ★★★★★

ミージア、1998年発表の4作目。アマリア・ロドリゲス後世代のファディスタの中でも伝統的なファドに取り組むミージアが、ピアノを使った斬新な切り口でファドに臨んだ意欲作。「Fado do Retorno」では古典的ファドスタイルのNumeroUと、ピアノを加えた編成のNumeroTを聴き比べる事が出来る。

1.Garras dos Sentidos
2.Danca de Magoas
3.Estatua Falsa
4.Fado do Retorno I
5.Nenhuma Estrela Caiu
6.Litania
7.Nao Me Chamem Pelo Nome
8.Sete Luas
9.Sou de Vidro
10.Fado do Retorno U
11.Da Vida Quero Os Sinais
   
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ポルトガルはリスボンを象徴する音楽ファド。ファドは音楽でありながら、ポルトガルの歴史そのものでもある。古くは大航海時代以来の男女の別離と郷愁を歌う音楽として多くの人に親しまれたと言われ、近くはサラザール〜カエターノの独裁政権時(1974年崩壊)に国民的音楽として擁護された門で革命後に避けられた事もあった。

しかし偉大なるファディスタ、アマリア・ロドリゲスを得てワールドワイドに知られるようになったファドも、アマリア・ロドリゲスに続く才能になかなか恵まれなかった。アマリア・ロドリゲスの素晴らしさ故の事なのであろうが、ファド凋落の原因の1つがファド界の至宝にあったいうのも寂しい話である。

ミージアは、生まれはポルトガルのポルトだが、カーネーション革命による独裁政権の崩壊時に母の郷里スペインへと旅立った。以来スペインを中心として活動し、この地でファドを歌うようになる。一方、本国ポルトガルでは先述の軍事政権下の擁護の反動としてファドに対する強い風当たりがあった。一部アマリア・ロドリゲスですら旧体制の人物として非難される事態となっていたのだ。ミージアがスペインにいた事はファディスタとして幸運だったのかもしらない。

やがて革命後20年を経て、本国でのファドに対するネガティヴな感情が収まった。寧ろEU統合のかどで自国文化再興の機運の中、ポルトガルの伝統として皆がファドを待ち受けている頃にミージアは帰国する。空白の20年間、そして偉大なるアマリア・ロドリゲスの存在に対し、現代にあったファドを歌う。それがミージアの答えだという。今、ファドはアマリア・ロドリゲスを引き継ぐ新たなるミューズを得た。

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タグ:Portugal Fado MISIA
ヨーロッパ-ファド/ポルトガル | Comment(0) | TrackBack(0) | 2006年05月14日  posted by 日向葵
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