Jazz-Vibraphone Quartet : ★★★★★
この作品の素晴らしさはマイナーブルースにある。
モダンジャズカルテット(以下MJQ)、1974年の解散劇(その後再結成)直前1973年のアルバム。
1972年カーネギーホールでのスペシャルコンサートの第2部プログラムを
そのままスタジオ録音したものとなっている。
バッハへの深い敬愛を示す理論派、ピアノ・作編曲担当ジョン・ルイス(p)と、
ブルージーなヴィブラフォンプレイが鮮やかなミルト・ジャクソン(vib)。
両者の思いを1曲毎に完全燃焼させた、ある意味実験的とも言えるアルバム。
具体的には奇数番目の曲はジョン・ルイスがハープシコードを用いてバッハの曲を、
偶数曲目はBACH(B)のコードネームを持つブルース演奏が繰り広げられる。
ジョン・ルイスとミルト・ジャクソンの相対するかのような音楽基盤のぶつかり合いが
モダンジャズカルテットの醍醐味でもあり美しさでもあった。
そういう意味で本作は正にMJQのエッセンスを抽出した作品と言える。
以上が、このアルバムの基本的な解釈としてあげられるが、
この作品の素晴らしさはなんといってもマイナーブルースプレイにある。
4曲目の「Blues in A Minor」と6曲目の「Blues in C Minor」は
MJQとしてはほとんど無名に近い作品だが恒久の輝きを見せる名演である。
何を置いてもこの2曲からお聴きになっていただきたい。
| 1.Regret? 2.Blues in B Flat 3.Rise up in the Morning 4.Blues in A Minor 5.Precious Joy |
6.Blues in C Minor 7.Don't Stop This Train 8.Blues in H (B) 9.Tears from the Children |
John Lewis : piano and Harpsichord
Milt Jackson : vibraphone
Percy Heath : bass Connie Kay : drums
Milt Jackson : vibraphone
Percy Heath : bass Connie Kay : drums

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以前、職場でMJQのCDを聞いていたとき、
同僚に「何をきいてるの?」と
尋ねられ、なんと答えていいのか解らず、
「テッキン。」
と言ったら、かなり妙な顔をされてしまいました。
・・・当たり前ですよねw
ヴィブラフォンはとても表現する能力に長けた楽器ですよね。しかし、それもミルト・ジャクソンを始めとしたヴァイブ奏者の尽力によって演奏法が確立されたからこそ。偉大な奏者の残してくれた音を今でも聴く事が出来る。良い世の中になったものです。