イラケレ、1998年の作品。もはや伝説となった感じのある
キューバのラテンフュージョンユニット、イラケレ。
リーダーで作編曲兼ピアノ奏者のチューチョ・バルデスの元、
若手のアーティストを集めてかなり緻密に練られたポップな
ラテンフュージョンジャズが展開される。
初期のメンバーであり、黄金期を支えた管楽器奏者である
アトゥーロ・サンドバルやパキート・デ・リヴェラがいないのは
確かに寂しい。彼らがいたらもっと熱い音になるのではないか
と思ってしまう。しかし、野合としてのぶつかり合いが特徴の
初期のイラケレに対し、本作は統合性を重要視した作風である。
その点では個性のぶつかり合いが避けられないメンバーよりも、
チューチョ・バルデスのいう事を聴いてくれる奏者の方が
完成度の高いものが期待出来るのだろう。
いずれにしても、リズムに関しては往年のメンバーの名がトラックされており、
黄金のリズム隊がいればイラケレなのだということが納得させられる。
他のメンバーが若手に取って代わっても
リズム隊はやはりこのメンバーでなければ。
カルロス・エミリオ・モラーレス(g)、カルロス・デル・プエルト(b)
エンリケ・プラ(d)そしてチューチョ・バルデス(p)
正にゴールデンメンバー。文句のつけようがない。
管の弱さを否定することは出来ないが、
チューチョ・バルデスのアレンジによりうまくまとめてある。
おすすめは1曲目の「Yemaya」、2曲目「Mister Bruce」
、6曲目の「Son Montuno」、7曲目「Chorrino」。
特に最終曲「Chorrino」ではチューチョ・バルデスの
1小節32音叩き出すピアノを聴くことができる。
もはや驚きを通り越して感心するより他はない。
チューチョ・バルデスのワンマンバンドとののしられようが、
イラケレを聴かないのは実に勿体無いといえる。
| 1.Yemaya 2.Mister Bruce 3.Santa Amalia 4.Explosion |
5.San Francisco 6.Son Montuno 7.Chorrino |
Mario Fernandez : trumpet Basilio Marquez : trumpet
Cesar Lopez : alt sax Alfredo Thompson : tenor sax
Carlos Emilio Morales : guitar Carlos Del Puerto : bass
Enrique Pla : drums Andres Miranda : congas
Jose Miguel Melendez : timbales

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