A Banda do Ze Pretinho |
World-Brasil-Samba Rock : ★★★★★
ジョルジ・ベン(後にジョルジ・ベンジョールと改名)、1978年の作品。ジョルジ・ベンといえば「マシュケナダ」の作曲者として有名だが、彼の音楽性は同時代のブラジリアンミュージシャンの中では唯一無二の存在だった。それが自身のアルバムがブラジルでヒットするや、セルジオ・メンデスにカバーされ、世界を舞台としたスタンダードナンバーの作曲者へと躍り出たのである。 |
それにしても、ジョルジ・ベンの作風は独創的にして自然体。緻密に練られた音楽ではなく、極めて直感的な音楽である。しかし、だからこそ聴く者の感性に直接訴えかけてくる。その辺が世界的に有名になった他のブラジル音楽作曲家、例えばアントニオ・カルロス・ジョビンやカエターノ・ヴェローゾと全くもって違うところである。正に自然に体が踊り出す音楽なのだ。
本作品はソン・リブレレーベルへの移籍1作目にしてディスコミュージックを意識したものだが、
ジョルジ・ベンの解釈はやはり奇才と呼ぶにふさわしい。激しいくも心地良いカッティング、ソウルフルなホーンセクション、気の抜けたようなヴォーカル、狂ったようなクイーカ。全てが爽快である。
単純そうに聴かれるフレーズの中にも独創的なアイデアが詰まっている。小難しいところは少しもないが、非常に聴き応えがある作品である。この音楽に理屈はいらない。とにかく聴く、そして踊る。それだけである。
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