カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルによる1993年の作品。
「トロピカリア2」というタイトルからも分かるように、本作には前作がある。
それが、1968年発表の問題作「トロピカリア」で、これに対する
カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルの回答が「トロピアリア2」である。
前作である「トロピカリア」発表の経緯には、トロピカリスモと呼ばれる
ブラジルの芸術・政治的運動が色濃く現れている。
その全貌についてはとてもこの場で記すことは出来ないが、概略を言うと、
第二次世界大戦時の農業補給国としてバブル景気を謳歌したブラジルが、
バブル崩壊と共に軍事政権が樹立し抑圧的政策がとられるようになった。
その一方でサンパウロの詩人オズヴァルド・アンドラージが提唱した
多民族国家ブラジルらしい文化創造の一環としてトロピカリスモが
提起され、やがてトロピカリスモ運動推進派と軍事政権との間に軋轢
が生まれるようになっていった。あるものは収監され、国外退去させられた。
ジルベルト・ジル、カエターノ・ヴェローゾ、ナラ・レオン、ムタンチス、ガル・コスタ。
トロピカリスモ運動に参加した音楽家が顔を並べたジャケットの「トロピカリア」は
ブラジル動乱の象徴でもあったのだ。
それから25年の月日を経て、カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジル
によって作られた「トロピカリア2」。
既に軍事政権は崩壊しトロピカリスモのムーブメントも終結していたが、
音楽を介した芸術作品としての主張はこの作品においても強く感じられる。
1曲目の「ハイチ」などはその極みで、単なる奇を狙ったヒップホップ調の音作りとは全く違う。
完全にブラジルナイズされた、ブラジル文化を象徴する音になっている。
思想の波は時代を超えて受け継がれることを感じさせられる作品といえるだろう。
| 1.Haiti 2.Cinema Novo 3.Tradicao 4.As Coisas 5.Aboio 6.Dada 7.Cada Macaco No Seu Galho (Cho, Chua) |
8.Baiao Atemporal 9.Nossa Gente (Avisa La) 10.Rap Popcreto 11.Wait Until Tomorrow 12.Desde Que O Samba E Samba |

.jpg)
banner_03.gif)
♪アーイーチー ノンエー アーキー♪ なんて良く口ずさんでしまいます。
“Desde Que O Samba E Samba”は特に大好きな曲です。
ジョアン・ジルベルトもVoz e Violaoの中で歌ってましたね。
Blog、シンプルだけどキレイなレイアウトですね。
おお、このアルバムがブラジル音楽の扉でしたか。これは名作ですよね。自分も「Tropicalia」よりも先に「Tropicalia2」を聴きました。 つい先日ブログデザインの大幅な再構築をしました。難産でしたが「分かり易くて軽いページ」というコンセプトがある程度満たされたと思っています。でも、今までCSSの知識がないまま記事を書いていたので、レイアウトその他に関して記事毎にデザインし直さなければならないという厳しい現実にさらされています。今まで書いた記事は380程。気が遠くなりそうです。