World-Brazil-MPB : ★★★★★
ガル・コスタの魅力満載!
ガル・コスタ、1974年発表の通算6作目となるアルバム。
前作「インディア」がジルベルト・ジルによるプロデュースだったのに対し、
本作「カンタール」はカエターノ・ヴェローゾのプロデュースとなっている。
軍事政権下で弾圧されたトロピカリスモの同志として固い絆で結ばれた
カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、ガル・コスタ。
当時カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルはイギリスへ亡命を
余儀なくさせられ、残されたガル・コスタはマリア・ベターニアと共に
トロピカリスモの火を守った。
そんな三人がポストトロピカリスモ時代に残した作品が本作である。
トロピカリスモ運動は既に終結しており、カエターノ・ヴェローゾと
ジルベルト・ジルもブラジルに帰国した。再開した喜びと共に作られたのが
1973年の「インディア」以降の作品ということになる。
トロピカリスモ時代の極めてエレクトリックかつサイケデリックで
実験的な音作りは直接的にはこのアルバムに存在していない。
しかし、そのスピリットは感じることが出来る。
あの時代があってこその1970年代中〜後半以降の
ディーヴァ、ガル・コスタがあるのだ。
プロデューサーのカエターノ・ヴェローゾを始め、
ジルベルト・ジルやジョアン・ドナートといった豪華ゲストが編曲や演奏で参加している。
とにかくガルの魅力満載で、何でもアリのアルバムになっている。
そのせいか若干アルバム全体のまとまりに欠ける様な気もするが、
そんなことは関係ない。ガルの声が聴ければ十分満足できるのだ。
そんな作品である。
| 1.Barato Total パラート・トタル 2.A Ra カエル 3.Lua, Lua, Lua, Lua ルア・ルア・ルア・ルア 4.Cancao Que Morre No AR 宙に消える歌 5.Flor de Maracuj パッションフルーツの歌 6.Flor Do Cerrado 野生の花 |
7.Joia ジョイア 8.Ate Quem Sabe ひょっとしたら 9.O Céu E O Som 空と音 10.Lygrimas Negras 黒い涙 11.Chululu シュルルー |

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