World-Asia-Bali-Gamelan/Kejak : ★★★★★
激しくも美しい旋律に酔いしれていただきたい
1970年代前半のインドネシアはバリ島における
デイヴィッド・ルイストンによる録音。
バリはイスラム教徒がほとんどのインドネシアにおいて、
実に9割に当たる人間がヒンドゥー教徒という特殊な島である。
数千数万とも言われるヒンドゥー寺院のもと、
宗教に密着した生活が営まれている。
ほとんどの島民は芸術という形で宗教にかかわり、
その一つに宗教音楽であるガムラン演奏もある。
ジャワ島のガムランが比較的スローテンポな曲が多いのに対し、
バリ島のガムランは速い曲が多い。
その中でもガムランの新しい流れ、ガムラン・ゴン・クビャールは
激しくも華麗な響きと卓越した技術に基づくスピード感を有し、
ここ80年くらいの間に伝統的なガムラン・ゴンからバリ全体に浸透していった。
しかし、ガムラン・ゴン・クビャールもまた伝統的なオスティナート風の音型が用いられている。
その点が宗教密着型のバリの文化にすんなり浸透していった理由だろう。
この作品に収録されている「Golden Rain(黄金の雨)」と「Bumble Bee(丸花蜂)」は
現在聴かれるガムラン・ゴン・クビャールの中でも最速の部類である。
激しくも美しい旋律に酔いしれていただきたい。
また、最後のトラックにはケチャである「the Ramayana Monkey Chant」
も収録されている。こちらもあわせてお楽しみいただきたい。
本作ははバリの音楽の魅力を世界に広く啓蒙した名録音技師である、
デイヴィッド・ルイストンによって録音された人気のプレスである。
ガムランとケチャを同時に楽しむ事が出来る意味でもバリの音楽への
第一歩にふさわしい音源という事が出来るだろう。
| 1.Gamelan Gong Kebjar | : | Hudjan Mas (Golden Rain) |
| 2.Gamelan Gong Kebjar | : | Tumililingan (Bumblebee) |
| 3.Ketjak | : | The Ramayana Monkey Chant |
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ガムランのCDは星の数ほど出回っていますが日本では情報が少なく、セレクトに困ってしまう場合が多いのではないでしょうか。実際自分もかなりハズレを引かされました。折角聴くなら、最も芸術的なものが良いかと思いこの作品を取り上げてみました。たった3曲しかトラックされておらず、一曲一曲がとても長いのです。でも、全く飽きさせない爽快かつエネルギッシュでスピード感溢れる演奏にはただ頭を垂れるより他はありません。名演だと思います。