エヴァンドロ、1992年の作品。
伝統的なショーロの技法を頑なに守り、巧みな手技で楽曲に彩りを添えてきた
エヴァンドロことジョゼヴァンドロ・ピリス・ジ・カルヴァーリョ。1994年に62才
の若さで他界してからも鮮やかな記憶として多くのファンの心に刻み込まれている。
本作はエヴァンドロが、
7弦ギターの名手ルイジーニョことルイス・アラウージョ・アモリン、
カヴァキーニョ奏者の井上みつるとトリオを組み録音した作品である。
当時エヴァンドロは第1回東京国際ギターフェスティバル出演のため
4度目の来日の最中で、お互い旧知の仲とはいえ即席のトリオでこれ程
質の高い演奏が行われたのは、さすがはエヴァンドロといった所。
タイトル「ヴァウサス・ブラジレイラス」の通り、全編3拍子の
ヴァウサ(ワルツ)となっており、ブラジリアンワルツの真髄に
触れることが出来る。
ワルツは19世紀にブラジルに入って来て以来、
モジーニャと呼ばれるブラジルのセレナード風抒情歌謡の
影響を多分に受け独自の音楽体系を構築した。
緩やかなテンポの中でサウダージを表現してきたブラジリアンワルツは
ギターやバンドリン、カヴァキーニョといった楽器で演奏される事も多く、
ショーロとの関連も深いといえよう。
更には、ワルツを愛したルペルシ・ミランダやジャコー・ド・バンドリンによって
様々なブラジリアンワルツが作曲され演奏されてきた。
本作でショーロの真髄を理解したエヴァンドロによりブラジリアンワルツ
の作品が生まれたのは正に画期的な試みであり、その内容も非常に優れた
ものとなっている。誰にでも親しめる爽やかな曲調でありながら、
奥行きがあり聴くほどに味わい深い。傑作の名に恥じない作品であろう。
この作品が世に埋もれてしまうとしたら大きな文化的損失だと思う。
| 1.Guaracy 2.Capricho do Destino 3.Branca 4.Revendo o Passado 5.Rapaziada do Bras 6.Subindo ao Ceu 7.Flor do Mal |
8.Helena 9.Feia 10.Feia 11.Turbilhao de Beijos 12.Renira 13.Gloria |
Luizinho : violao 7 cordas Mitsuru do Cavaco : cavaquinho
tokyorio様Blog:ボサノバ、サンバ そして ショーロ


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その通り。ショーロの神髄は実はワルツにあると思います。
このアルバムを取り上げるとはかなり耳が肥えてますね。私は驚きました。
3拍子の曲はどんな曲でも大抵好きになってします。軽快で耳に馴染みやすくとても素晴らしいリズムだと思います。ショーロとの相性もとても良いですよね。特にこの作品はメロディも素晴らしいものばかりなので大好きな一枚です。