Brasil-instrumental-cl g duo : ★★★★☆
息を飲む掛け合いは正に管と弦の競演
ブラジルインストロメンタル界の巨匠であり管楽器奏者のパウロ・モウラと、
新進気鋭の7弦ギタリストのヤマンドゥー・コスタが2004年に残したデュオ作品。
新旧の技巧派アーティストが共演する様は正に圧巻。円熟しつつもその卓越したテクニックには衰えを感じさせないパウロ・モウラ。一方、若さ溢れるエネルギッシュな演奏に思わず呼吸を忘れてしまうヤマンドゥー・コスタの指さばき。白と黒のタイトルが示す通り両者のかけあいは鮮やかなコントラストとして浮かび上がる。
バーデン・パウエルやヴィニシウス・ジ・モライスといったブラジル人作曲家以外にも
アストル・ピアソラやユパンキなど中南米の作曲家の曲を演奏する。
軽快なフットワークのパウロ・モウラのクラリネットにヤマンドゥー・コスタが小刻みなカッティングをするかと思えば、ヤマンドゥー・コスタのソロにパウロ・モウラが優しくバッキングをとったり。更にはギターの高速アルペジオとクラリネットのハモリが決まったりする。
明るく軽快で愉快な作品。しかしそれでいて、呆れるばかりのテクニックに驚かされもする。南米独特の空気は休日の昼下がりにぴったりな音源といえるだろう。
| 1.Negro del Blanco 2.Um Chorinho Em Aldeia, No Gloria 3.Duerme Negrito 4.Paloma 5.Valsa Venezuelana 6.Simplicidade 7.Sons de Carrilhoes |
8.Decarissimo 9.Pot-Pourri: SambaTriste/ Lapinha/Samba da Bencao/ Pra Que Chorar 10.De Camino a la Vereda 11.Gracias a la Vida 12.Taquito Militar |

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このCD。まるでゲームのような、緊張の中にも遊び心を秘めた作品と思います。
私はこのアルバムリリース直前にリオでパウロ・モウラを見ましたよ。
この時の彼はまさに重鎮という雰囲気でした。
ブラジルの主にインストロメンタルものの管楽器というと大抵パウロ・モウラがトラックされている事実を見ればパウロ・モウラの偉大さが分かるような気がします。そういうアーティストだけに実際生で見るとその風格を感じるのでしょうね。それにしても老いて尚盛んとは正に彼を意味する言葉のようです。この作品でも元気で陽気に走り回るクラリネットを聴かせてくれます。