2005年2月8日に急逝したジミー・スミスが奇しくも33年前の同日である
1972年2月8日にアメリカのロサンジェルスで残したライブ音源。
1962年から1973年まで在籍したヴァーヴの中で最後の録音となった作品で
(1995年に再びヴァーヴに復帰)、ライブ盤ならではの緊張感溢れる演奏は
聴くものを瞬時に引き込んでいく。
本作の素晴らしさは圧倒的なまでのグルーヴ感であり、
難解さは感じないにも関わらず飽きの来ない、
初心者から上級者までを惹きつける誘引力である。
これらは現在に至っても色褪せることなく輝いており、
ソウライブを始めとしたジャムバンドに継承されているといえるだろう。
現代の視点でこの作品を聴きなおしてみると、スピード感溢れる
1曲目「Sagg Shootin' His Arrow」や6曲目「Slow Down Sagg」に
言いようもない新鮮さを感じ、熱くならざるを得ない。
これが30年以上も前の音と誰が思うであろうか。
2曲目から5曲目はそれに比べるとテンポが遅いせいか多少
時代を感じさせるが、それでも古臭くて聴けないということはない。
メンバーについては
ジミー・スミスのオルガンプレイはいうまでもないが、サイドの演奏も素晴らしい。
アーサー・アダムスのワウを使ったギタープレイはオルガンの音を際立たせ、
ウィルトン・フェルダー(後にクルセイダースのオリジナルメンバーとなる。)
のベースはジミー・スミスにオルガンのペダルを使わせないだけのものを感じさせる。
どんな解説書にも書いてあるかと思うが、グルーヴを感じるという意味で
この作品の右に出るものはないと思われる。近年、ビースティーボーイズが
「Root Down」をサンプリングの元ネタにしたことから本作がロック方面の
リスナーにも聴かれるようになったとのこと。
是非とも多くの方に聞いていただきたい作品である。
| 1.Sagg Shootin' His Arrow 2.For Everyone Under the Sun 3.After Hours |
4.Root Down (And Get It) 5.Let's Stay Together 6.Slow Down Sagg |
Arthur Adams : guitar Wilton Felder : bass
Buck Clarke : congas & percussion Paul Humphery : drums
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