Fusion-Rhodes : ★★★★☆
フュージョン界に一石を投じた名盤
デオダートことエウミール・デオダートが1978年に残したワーナー移籍後初となるアルバム。当時のワーナーが抱える売れっ子プロデューサー、トミー・リピューマとの共同プロデュース。古典的な音作りでフュージョンの原風景を思わせる内容だが、それでいて今尚新鮮な感動を与えてくれるのはデオダートの作編曲の妙といったところだろう。
また、デオダートの弾くフェンダーローズの音にも触れなくてはなるまい。レンジが狭いというデメリットを抱えながらも、その美しい音で人を魅了して止まないフェンダーローズ。そして、「自分より指が早く動くキーボーディストはいくらでもいる。早い演奏が必要な場合はそれに見合った奏者に弾かせれば良い。」と断言した上でリズムと情感を重視した演奏を聴かせてくれるデオダート。その姿は作編曲家としてでなく演奏家としても自信に満ちた格を感じさせる。デオダートの弾くフェンダーローズには単なるテクニックを凌駕した芸術性が存在するのだ。
デオダート以外の奏者についても豪華なメンバーが名を連ねている。ラリー・カールトン(g)にジョージ・ベンソン(g)、ハーヴィー・メイソン(ds)、ゴードン・エドワーズ(b)等だ。ジャズ/フュージョン界の名だたるプレイヤーが集まり作られた全曲インストロメンタルの硬派な作品。ロックやファンク、クラシックにブラジル音楽。様々な音楽を取り込んだミクスカルチャーの先駆けともいえる本作は、個性的な奏者の野合によってものすごいエネルギーを発している。
少々異色なのが4曲目の「San Juan Sunset」。エネルギッシュな楽曲が並ぶなかで妖しげな緊張感を持ったバラードが1曲織り込まれている。ローズの美しさがひときわ際立つ曲である。
| 1.Area Code 808 2.Whistle Bump 3.Tahitti Hut 4.San Juan Sunset |
5.Love Island 6.Chariot of the Gods 7.Pina Colada 8.Take the "A" Train |
Eumir Deodato : Fender Phodes
Larry Carlton : guitar George Benson : guitar
Gordon Edwards : bass Harvey Mason : drums
and e.t.c.
Larry Carlton : guitar George Benson : guitar
Gordon Edwards : bass Harvey Mason : drums
and e.t.c.
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