![]() Nas Maos Do Fado |
World-Portugal-Fado : ★★★★☆
カティア・ゲレイロ、2003年発表のセカンドアルバム。アマリア・ロドリゲス後のファディスタの中でも一際古典的なファドスタイルにこだわってきたカティア・ゲレイロ。前作「Fado Maior(至上のファド)」から3年を経てリリースされた本作でもギターラ(ポルトガルギター)とヴィオラ(ガットギター)、バイショ(ベース)というファドの基本的な編成をバックにその歌声を披露している。 |
前作ではパウロ・パレイラだったギターラがパウロ・ヴァレンティンに、アルマンド・フィゲイレドだったバイショがロドリーゴ・セラォンに代わっているが、ヴィオロンはファドのスペシャリストであるジョアン・マリオ・ヴェイガが前作に引き続き演奏している。これは2003年の来日時のメンバーと全く同じである。
演奏スタイルが古典的なファドに忠実な一方で、曲目は新旧のアーティストのものを取り上げている。古典の重要さと共に、ファドがリアルタイムに進行している音楽ジャンルだということを示したかったからだという。中でもドゥルス・ポンテス作曲の「O Que for, Ha-De Ser」では、ドゥルス・ポンテスがジャキス・モレレンバウムの下でピアノとストリングスを使用したドラマティックな編曲となっているのに対し、カティア・ゲレイロはシンプルな編成でしっとりと歌い上げている。この辺の聴き比べも面白い。
古典的な演奏を守りつつも時代の変遷に取り残されること無くファドを表現し続けるカティア・ゲレイロ。傑作との評価が高かった前作のプレッシャーにも負けず、更なる飛躍を遂げた充実のアルバムを届けてくれた。
Katia Guerreiro : voz Paulo Valentim : guitarra portuguesa
Joao Veiga : guitarra classica Rodrigo Serrao : contrabaixo
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