Gal Costa Blue Note 東京公演
-2006/9/20 2nd Stage-
Blue Note東京へガル・コスタを見に行ってきました。Blue Noteの演奏メンバーの書き込みにギター、ベース、ドラムのほかにサックス奏者がトラックされていたことで一抹の不安を抱えて乗り込んだ訳ですが、予感は的中してしまいました。
1曲目に「Fotografia」が始まると「Desafinado」「Chega De Saudade」「Para Machuchar Meu Coracao」「Corcovado」「Triste」「Wave」「Samba Do Aviao」「Corcovado」「Aquarela Do Brasil」。アンコールをはさんで「Felicidade」「Garota do Ipanema」で終わり。間になんだか英語の曲を何曲か挟みましたが、ガル・コスタの曲は1曲も歌わない。。。
確かに高音域が出ないとは聞いていました。Blue Note公演なので日本人の知名度の高い曲をやれば観客受けするとも思います。ガル・コスタはそこからブラジル文化に触れてくれればいいだろうとでも思ったのかもしりません。
でも、ドラムはもはやボサノヴァのリズムですらないし、変なサックスやフルートが入るところはGetz/Gilbertoを真似したのか何なのか。世間一般で言われているほど自分はGetz/Gilbertoを悪いとは思っていないのですが、Stan Getzの方がよっぽど上手いので真似にすらなってません。
MCは英語でしゃべるし。ブラジルらしさを感じることはできませんでした。ここまでオリジナリティーを出さない(出せない?)アーティストになってしまったとは正直がっかりしました。
でも、会場は大うけ。ガル・コスタのライブでガル・コスタの曲を1曲も歌わないステージで大うけする観客に、日本人の無知を痛感しました。遺憾というより他はありません。
ガル・コスタ・ライブと公言しないで欲しかった。「秋だよ!ボサノヴァ風音楽ライブ」とでも銘打っていただければ高いミュージックチャージを払わずとも良かったのに・・・。帰りにカウンターで販売していた「Cantar」「India」などのCDが走馬灯のように霞んでいくのを感じつつ帰りました。
最後にガル・コスタの名誉のために書いておきます。これはBlue Noteというジャズクラブで行われたライブだから彼女の意思とは違う音楽を、それも異国だから異国向けにしただけなんです。彼女のやりたいことはきっと他にあるんです。そう信じたいです。
Jose Canuto : sax,fl Marcus Teixeira : g
Andriano Giffoni : b Jurim Moreira : ds
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文中で演奏1曲目を「Inütil Paisagem」と書きましたが、「Fotografia」の間違いだったような気がします。記憶が定かでなくなってきたので申し訳ございません。
しかし、ライブレポ辛口ですね。なぜか自分が緊張してきました。僕もレポ上げるのでまたよかったらTBさせてください。
いつもはそんなことないんですが、今回はちょっと辛口になってしまいました。でも、解釈は十人十色。是非レポートを書いたらTBしてくださいね!
ということはそれだけ期待されたということですかね?またお邪魔させ頂きます!
期待してますよ!演奏と同様に文筆も表現の場ですから、どんな文章にも込められた意思があります。それを読むのはとても楽しいことです。共通のテーマに対し人の意見を聞く事は、視野を広くすることでとても重要です。楽しみに待っていますね!
ごめんなさい。長いURLを入れると何故かページの構成が乱れてしまうのでURLを省いた形で改めて記事をコピー&ペーストさせていただきました。
今回のプログラムはNYのBlueNoteのプログラムが下地にあったとの話を聞きました。曲目その他についてはいろいろな意見がありまして、賛否両論といった感じです。お客さんが喜ぶパフォーマンスをするのがエンターテイニングの基本ですから、概ね成功したといって良いのかもしりません。ただ、「Gal Costa Canta Bossa Nova」というタイトルをつけるべきだったでしょう。ただGal Costaとつけたらトロピカリスモを期待するほうが一般的だと思うからです。
確かにそうかもしれませんね。 でも、ここ十年のガルのCDを見れば、何が出ても狼狽えない心構えが必要だったかもしれませんね。私も新譜を気に入っているので、肩すかしを食らった感じでしたが、結果は上記、でした(笑)。
ちなみにトロピカリスモとはガルのCDでいうと、どのくらいまでをいうのでしょうか?歴史に疎いので、よろしかったらご教授願います。
お返事が遅くなって申し訳ございません。ガル・コスタによるトロピカリスモの作品がアルバムでいうとどの作品までか?というご質問は自分が浅学なせいもあり非常に難しくコメントを出せずにおりました。一般にトロピカリスモというと1960年代に起きたブラジルの芸術運動です。元々は詩人であるオズヴァルド・アンドラージが「芸術における人喰い」としたて提唱したもので、後にエリオ・オイチシーカが「トロピカリスモ」と名付けられた作品を制作したことからトロピカリスモと呼ばれるようになったとされます。ガル・コスタの作品は非常に多くどこまでがトロピカリスモに相当する作品かは申し上げられませんが、「Domingo」等を除いた初期の作品群はトロピカリスモと呼んで差し支えないのではないでしょうか。
初期の作品はあまり聴いていないので、
色々と聴いてみようと思います。
言っておきますが、私は決して批判めいた意味で書いてるのではなく、今まで(今も)あらゆる女性歌手の中で彼女が一番好きな歌手である事に変わりはありません。1980年(?)の初来日、89年(?)の公演も観て歌手としての成熟の度合いも観てきました。数年前のCANTA JOBIMのDVDを観た時に、年齢と共にキーも少し低くなってきたんだなとは思っていました。でもこの段階ではまだまだ”以前よく唄っていたアフロっぽいテイストの曲も気合いを入れれば唄えるだろうと思ってたのですが、現状ではとてもとても.....。バイーア出身のアカラジェ娘(変な表現ですが)と言ったキレのある彼女はもう無理なんでしょうかね?高音域が出ないと言うより不安定、以前の彼女にはありえない事。おまけにWAVEの際にはキーを間違える始末でした...私が健康面は大丈夫?と言うのもお解りいただけるでしょう?
私自身は今回のレパートリーはニューヨークの時と同じだろうと予想してましたし、前述のCANTA JOBIMの流れと思ってましたので,不満はありませんでした。(ただ英語の曲は要りませんし、MCもポルトガル語で喋って欲しかった。英語ではブラジルのテイストが伝わらない、それにあんまり彼女の英語は上手くないし...)
バックのゼカヌート、マルクステイシェイラの二人も好きなミュージシャンですが、主役のガルが元気がなかったので、心なしか彼らのノリも悪かったように感じました。
彼女はこのまましぼんで行ってしまうのでしょうかね?エリゼッチが今のガルコスタの年齢の時はもっとパワーがあったと思いますし、かつての素晴らしさと比較するとあまりにも残念ですね。本当に身体はどこも悪くないんでしょうか?お医者さんでもない(?)皆さんにこんな事聞くのなんですが。彼女の復活を心より祈ります。
前回来日時の評価は非常に高かったので期待に胸が膨らんで足を運んだのを覚えています。それだけに残念な思いを綴ってどのような反応があるか問題を提起する価値があると思ってこの記事を書きました。選曲について、ニューヨーク公演の事は知っていましたが「ガル・コスタ」と銘打って特に但し書きがなかったので持ち歌を歌ってくれるものと勝手に解釈していました。ガル・コスタの健康面については良く分かりませんが、ブラジルの友人に聞くとガル・コスタはライブパフォーマンスに当たり外れがあるアーティストだという返事が返ってきました。何が真実かは分かりませんが、ガル・コスタが健康であり、次回の来日の際は彼女らしいパフォーマンスを披露してくれることを期待して止みません。
幅広い音楽性と多くの引き出しを持った歌手だけにまた素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると期待しています。
改めてCanta Tom JobimのDVDを見直しても、観客の
拍手に応える自信に満ちた表情が印象的です。