![]() Samblues |
World-Brasil-Jazz Samba : ★★★★★
サンバランソトリオ、1964年録音のファーストアルバム。発売当初は「Sambalanco Trio vol.1」というタイトルであったが、後の再発盤では「Samblues」とつけられたものもあるようだ。本作はオーディオ・フィデリティー社のブラジル支社から発売されたのだが、オーディオ・フィデリティー社といえば1962年にカーネギーホールで行われたいわゆる「記念すべきボサノバコンサート」のライブ音源をリリースしたレーベルで、後にソン・マイオールと改称していることで有名である。
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1960年代に流星の如く駆け抜けていったジャズサンバ。短命ではあったが素晴らしい音源を今に残している音楽ジャンルといえよう。中でもその後の音楽活動も含めて一際異彩を放つのがサンバランソトリオである。ちなみにサンバランソとはSambaとBalancoの合成語でスイングするサンバというような意味であるらしい。
ロナルド・ボスコリに継ぐエリス・レジーナ2番目の夫であるピアニスト、アントニオ・セザル・カマルゴ・マリアーノ、サンバランソトリオとほぼ同時期からエルメート・パスコアールとカルテート・ノヴォを、そして後にアメリカへ渡りマイルス・デイビス、ウェザーリポート、リターン・トゥー・フォーエヴァーとフュージョン最盛期を支えるパーカッショニストとなるアイアート・モレイラ(ここではAylton Moreira名義)、サンブラーザトリオでアイアート・モレイラ、エルメート・パスコアールと活動するベーシスト、ウンベルト・クライベール・ジ・ソウザ。
個性的な3人が集まって作り上げたこのファーストアルバムは選曲こそスタンダードナンバーを揃えているが、アレンジが極めて斬新で新しい。しかし、アレンジに拘ってもメロディを潰さないところがサンバランソトリオの美的感覚の絶妙なところといえる。1曲目の「Samblues」でいきなり沸点に到達するような感覚を味わい、緩急をつけながら聴くものの心を揺さぶるサンバランソの妙技に是非酔ってもらいたい。名盤中の名盤である。
Cesar Camargo Mariano : piano Humberto Clayber de Souza : bass Ayrton Moreira : drums
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