リメンバー・シャクティ、1999年夏のヨーロッパツアーのライブ音源。1970年代半ばに、ジョン・マクラフリン以外全員インド人でエキゾチックなクロスオーヴァー作品を創り上げたシャクティ。その後1977年の「ナチュラル・エレメンツ」を最後にシャクティは解散したのだが・・・。
ジョン・マクラフリン(g)とザキール・フセイン(tabla,etc)は不動で、新たにU.シュリニヴァス(e-mandolin)とV.セルヴァガネッシュ(kanjira,ghatam)の若手を加えたカルテット編成で新生シャクティであるリメンバーシャクティが始動した。
今回のメンバーも4人全員が強烈な個性の持ち主であり、超絶技巧を駆使した奏者である。しかし、単なる野合的な演奏とはならず、全体的にバランスの取れた完成度の高い演奏を披露してくれている。特にジョン・マクラフリンの精神的な成長が大きく影響していることだろう。エレクトリックマンドリンの若手奏者U.シュリニヴァスをこのプロジェクトに加えたのもその現われといえよう。二人の弦楽器の掛け合いは正に絶妙で思わず息を呑まずにはいられない。
ザキール・フセインのタブラは今回も光り輝いている。シャクティ解散後もアメリカを中心としてインド音楽に限らない幅広い演奏をしてきたザキール・フセインはジョン・マクラフリンのもう一つのインド音楽プロジェクト、マハヴィシュヌ・オーケストラの参加などを経て今回のシャクティ参加に至った。今や押しも押されぬ世界最高峰のタブラ奏者として知られるザキール・フセインの演奏を聴くだけでも本作を聴く価値はあるというものだ。
シャクティ同様、リメンバーシャクティもインド音楽ではない。しかし、インド楽器の可能性を最高峰の奏者達によって高めていった試みといえる。音楽を聴いていればいずれこのユニットに触れる事になるだろう。そして、新たな音楽的解釈の道筋を照らす光明となるだろう。
| 1.5 In The Morning 6 In The Afternoon 2.Ma Po Na 3.Lotus Feet |
4.Maya 5.Anna 6.Finding The Way |
U.Shrinivas : mandorin V.Selvaganesh : kanjira,ghatam
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