![]() Improviso Negro |
World-Brasil-Jazz Samba : ★★★★☆
サンバランソ・トリオ、1965年発表のセカンドアルバム。「Sambalanco Trio vol.2」が正式なタイトルのようだが、「Improviso Negro」とか「Nana」などのタイトルがつけられたものもあるようだ。圧倒的なエネルギーが爽快なファーストアルバムに対して、セカンドアルバムは複雑なリズムを複合させたり、あっと驚くようなユニークなアレンジに一層磨きがかかった作品となっている。
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選曲は前作に引き続きボサノバを始めとしたスタンダードなナンバーだが、その編曲にはこんな解釈があるのかと思わず興奮してしまう。基本的にこのアイデアの豊かさが数あるジャズサンバのグループの中にあって、サンバランソ・トリオが一歩抜きん出ているところなのかもしらない。面白いことは何でもやってみよう。ピアノトリオという最も基本となる小さな編成でありながら、その可能性を最大限引き出そうとする貪欲さがこの傑作を生んだのだと思う。
前作同様のエネルギッシュな曲あり、しっとりとしたスローテンポの曲あり、ブルージーな曲ありと、バライエティに富んだ本作はアルバム全体としての構成も良く、更なる進歩の程が窺える。それにしてもセザル・カマルゴ・マリアーノ(p)もウンベルト・クライベール(b)もアイアート・モレイラ(ds)(ここではAylton Moreira名義)も当時20代半ばだったというのだから驚愕に値する。
本作の中でも注目したいのは6曲目の「Cangaceiro」、7曲目の「Improviso Negro」、8曲目の「Roda de Samba」、10曲目の「Cancao Que Veio De Dentro Do Azul」の4曲である。中でも「Cangaceiro」はアントニオ・アフーダの曲だが、出だしの変拍子の複合が何ともユニークでブルージーに展開するテーマと良く合う。早いテンポでエネルギッシュな演奏が典型的なジャズサンバ。ファーストアルバムでそれを実践したサンバランソトリオが新たなる展開を見せた作品。創意工夫に富んだ傑作といえよう。
Cesar Camargo Mariano : piano Humberto Clayber de Souza : bass Ayrton Moreira : drums
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もう40年も前の作品ですが、今見てもジャケットとして面白いと思っていただける。サンバランソ・トリオもきっと大喜びだと思いますw