楽しい音楽を聴く♪
Google
 
           
     
  

Antonio Carlos Jobim & Elis Regina / Elis & Tom

  
Brasil-MPB : ★★★★★

Antonio Carlos Jobim Elis Regina/Erlis & Tom
Elis & Tom


ブラジル音楽ファンならずとも納得せずにいられないだろう。

エリス・レジーナアントニオ・カルロス・ジョビン。 ブラジルを代表する歌姫と、ボサノバの父であり世界的な作曲家。 2つのビッグネームが共演した1974年ロサンゼルスでの録音。 全曲がアントニオ・カルロス・ジョビン作曲の自作自演作品であり、 ボサノバからMPBまでアントニオ・カルロス・ジョビン各時期の 遍歴と音楽的造詣の深さが凝縮された選曲と言っていいと思う。

1曲目の「三月の水」は、「E」の韻を踏んだ族い出しがなんとも 心地良いこの作品中最も有名な曲。多くのアーティストにカバー されている曲なので、聴いたことのある方も多いかと思う。 この1曲だけでもこのアルバムを聴いてみる価値があるかと思う。 それほどこの録音は完成度が高く他の追随を許さないものがある。

5曲目の「トリスチ」や6曲目「コルコバード」はボサノバの曲 だが、ここでは少々ボサノバらしからぬ雰囲気で演奏されている。

「トリスチ」は少しアップテンポで、ルイザォン・マイアのベース が非常に陽気に聴こえる。一方「コルコバード」は、アレンジの セザール・カマルゴ・マリアーノがストリングスを上手く用いて、 しっとりとした原曲を更に寂寞としたものとしている。この曲風 は前半とはうって変わって落ち込むような後半への導入となる。

それでも只ひたすら落ち込んでいくわけではなく、9曲目の「も う喧嘩はしない」や、13曲目の「ばらに降る雨」等、かすかな 光を感じるような曲もある。そのコントラストがなんとも美しい。

1曲目の「三月の水」は、間違いなく本作のベストチューンだが、 アルバムの流れとしては後半の方がバランスが取れていると思う。

最後の14曲目「無意味な風景」を聴き終わると、長編映画を見 たようなそんな疲労感が襲ってくる。たった38分のアルバムで あるが、その充実振りがそうさせるのだろうか。傑作である。 ブラジル音楽ファンならずとも納得せずにいられない1枚だろう。

ちなみにエリス・レジーナの息子が創設者の一人であるブラジルのレコード会社トラマレーベルのサイトでは、本作を全曲無料で試聴することが出来る。どうぞお聴きになっていただきたい。

1.Aguas de Marco
 (三月の雨)
2.Pois E
 (ポイズ・エ)
3.So Tinha de Ser Com Voce
 (ソ・チーニャ・ヂ・セール・コン・ヴォセ)
4.Modinha
 (モヂーニャ)
5.Triste
 (トリスチ)
6.Corcovado
 (コルコヴァード)
7.O Que Tinha de Ser
 (オ・キ・チーニャ・ヂ・セール)
8.Retrato Em Branco E Preto
 (白と黒のポートレイト)
9.Brigas, Nunca Mais
 (もう喧嘩はしない)
10.Por Toda a Minha Vida
 (ポル・トーダ・ミーニャ・ヴィーダ)
11.Fotografia
 (フォトグラフ)
12.Soneto de Separacao
 (別れのソネット)
13.Chovendo Na Roseira
 (ばらに降る雨)
14.Inutil Paisagem
 (無意味な風景)

Elis Regina : vocal
Antonio Carlos Jobim : vocal ,guitar ,piano
Cesar Camargo Mariano : arr ,piano  Bill Hitchcock : cond.
Helio Delmiro : guitar  Oscar Castro Neves : guitar
Luizao Maia : bass  Paulo Braga : drums

Amazon紹介ページはこちら
エリス・アンド・トム(米国盤)  エリス・アンド・トム(日本盤)
エリス・アンド・トム(日本盤)  エリス・アンド・トム(日本盤)
エリス・アンド・トム(DVD仕様)

ブログ啓蒙に1日1クリック!よろしくお願いします→ 毎日1クリック!
人気blogランキングへの投票よろしくお願いいたします。

ブラジル-MPB | Comment(6) | TrackBack(3) | 2005年11月15日  posted by 日向葵
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございます。
このアルバムいいですよね〜。久し振りに聴いてみました。
Posted by tsukinoha at 2005年11月26日 05:14
>tsukinohaさん、こんにちは。
アルバムの構成も良く、曲はどれもがシングルカットされても良いような名曲ばかり。この作品は本当に素晴らしいと思います。
Posted by ponty (管理人) at 2005年11月26日 13:31
はじめまして。
トラックバック頂いていたようで、ありがとうございます。
アントニオ・カルロス・ジョビンの曲は色々な人が弾いているので、一度聴いてみたいと思っていたところです。
見たことのあるタイトルも多いので、このアルバム、聴いてみますね。
Posted by トキハ at 2005年11月27日 04:08
>トキハさん、おはようございます。
ボサノバ創設者の1人として有名なアントニオ・カルロス・ジョビンですが、ボサノバの曲ばかり作っていたわけではありません。この作品でも様々なジャンルの音が登場します。でも、ジャンルなどはどうでも良い楽しさがこの作品にはつまっています。先入観を持たずにただ聴くことで自然と耳に馴染んでくる音だと思います。どうぞお聴きになってみてください。おすすめです。
Posted by ponty (管理人) at 2005年11月27日 06:06
TBありがとうございます。&レスが遅くなり申し訳ございません。

ジュゲムのサイトはミラーサイトなので
毎日は見ないので・・・。
お急ぎの際は楽天のサイトにきていただけると嬉しいです(笑)。
Posted by 煉獄のスナフキン at 2005年11月28日 11:18
>煉獄のスナフキンさん、こんばんは。
分かりましたw楽天にお伺いしますねw
Posted by ponty (管理人) at 2005年11月29日 19:40
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/9376844

この記事へのトラックバック

Upojenie/AnnaMariaJopek
Excerpt: このカテゴリーで以前紹介したパット・メセニーとアナ・マリア・ヨペックが共演した
Weblog: 旅と散歩の部屋付録
Tracked: 2005-11-18 04:22

Elis & Tom
Excerpt: 「秋に聴きたいジャズ」シリーズの9枚目は、ボサノヴァのアルバムである。決してボサノヴァがジャズの一部だと思っているわけではないが、ボサノヴァとジャズは互いに大いに影響しあった、いわば従兄弟のような関係...
Weblog: ジャズ&オーディオ通信(from USA)
Tracked: 2005-11-19 19:47

CD「3月の水」ジョアン・ジルベルト
Excerpt: 最近暖かくなってきたせいか、プランターに植えていたほうれん草が徐々に伸びてきている。例年は結構冬でも成長するのだが、今年は寒かったから、成長をとめてじっと我慢していたのだろう。寒さに耐えてよく頑張った...
Weblog: 雑草とグランドカバー
Tracked: 2005-11-28 11:20