World-Celt : ★★★★★
1990年代あたりからケルトミュージック再評価の動きが活発化
している。チーフタンズなどの大御所はもちろんだが、新世代派の
ルナサやカパケイリーといったユニットにおいてはケルトの伝統を
踏襲した上で、新しいケルトミュージックを作る事に成功している。
そのルナサやカパケイリーで重要な役割を果たしてきたのが本作の
マイケル・マクゴールドリックである。ルナサでは寧ろセッション
ミュージシャンとして参加したという方が近いのかも知らない。が、
いずれにしても各バンドの重要な時期に在籍し、その隆盛の下地を
作った事は確かな事実である。
本作「ヒューズド」は、1996年に発表された初のソロアルバム
「モーニング・ローリー」に次ぐマイケル・マクゴールドリック2作
目のソロアルバムで、在籍しているカパケイリーのメンバーが全面
的に参加している。
マイケル・マクゴールドリックの音楽の特徴は、同じ新世代派でも、
ルナサの徹底したアコースティックサウンドとは趣を異にしている。
ケルトの伝統的な音を基軸にしている事は同じだが、異文化を大胆
に取り込みコンテンポラリーなアプローチを加えるカパケイリーの
手法を推し進めた形となっている。
それは、テクノ・サウンドやレゲエのダブ・サウンドに通じる手法で
あったりジャズに通じる手法であったりするのだが、いずれも完璧
なテクニックと解釈の元に使用されている。このため、新興音楽に
ありがちな甘さやぬるいアレンジなどは全く感じられない。
21世紀のケルト音楽を牽引する音楽。そう呼ぶにふさわしい音が
マイケル・マクゴールドリックの手で我々の元にもたらされた。
| 1.Watermans 2.James Brown's March 3.The Otters' Set 4.Goodbye Grant 5.Lough Mountain 6.Fisher Street 7.Teehan's |
8.Windbroke 9.Buain Na Choirce 10.Ridee 11.Reid's Reels 12.Hip Agus Hop 13.Donal Og |
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