ジョアン・ドナート (Joao Donato)
ラテン ジャズサンバ ピアノ奏者/作編曲家
ジョアン・ドナート(1934〜)はブラジルのアクレ州オブランコ生まれ。 本名はジョアン・ドナート・ジ・オリヴェイラ・ネト。11才の時リオ・ デ・ジャネイロに移り住んだ。アマゾンの奥地であるアクレ州と違い ブラジルにおける文化の中心地であるリオ・デ・ジャネイロ。ジョアン ・ドナートは戦後、アメリカ経由でリオ・デ・ジャネイロに流れ込んだ 西洋音楽の刺激を十分に受けて多感な時期を育つことになる。 こうした音楽的背景の中でその才能に目覚めたジョアン・ドナートは 1949年、若干15才でアコーディオン奏者として初録音をした。
ピアノに興味を持ったのは1953年頃といわれ、遜く間にピアノを 習得したジョアン・ドナートは1954年には「シ・アカーゾ・ヴォセ・ シェガッシ」「ア・ムイト・テンポ・アトラス」で、ピアノによる録音 を果たしている。いずれも絶頂期のジョアン・ドナートにも劣らない 完成度の作品で、この時期に既に土台が築かれていた事が窺える。
1959年ブラジルにおいてボサノヴァが産声を上げた。それに対し ジョアン・ドナートはエリゼッチ・カルドーゾのメキシコツアーに同行、 そのままアメリカに移住してしまう。アメリカではラテン・ジャズを 中心に活動しており、 モンゴ・サンタマリアのバンドでの録音を始め、 数多くの作品が残されている。
一方、1962年カーネギーホールのリサイタルを控え、ボサノヴァ がブラジルの1ムーヴメントから世界へと、大いに盛り上がる渦中、 ジョアン・ドナートはブラジルに一時帰国。関係があるのかないのか。 ジョアン・ドナートは常にボサノヴァと対称的な動きをみせている。
その後一旦アメリカに戻ったジョアン・ドナートだが、1972年に ブラジルに帰国する。今までインストロメンタルミュージック専門 だったが、帰国後初のアルバム「Quem E Quem」を境にして、 以後ヴォーカルもとるようになる。
その概略を見るだけでも非常にユニークなジョアン・ドナートの奇跡。 彼の素晴らしくもアイデアに富んだプレイスタイルはこのユニークさ を抜きにしては語れないだろう。
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<レビュー掲載作品一覧>
-主要作品-
Muito A Vontade |
ジョアン・ドナート、1962年ブラジルはリオデジャネイロでの録音。メンバーはジョアン・ドナート(p),チアン・ネト(b),ミルトン・バナナ(ds),アマウリ・ロドリゲス(perc)の4人。タイトル曲の「ムイト・ア・ヴォンタージ」を始め多くの曲がスタジオの録音現場で作曲された。近代ブラジル音楽の金字塔となった名盤。
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![]() Bossa Muito Moderna de Donato e seu Trio |
ジョアン・ドナート1963年の作品。ボサノヴァがアメリカに進出する1962年にアメリカからブラジルに帰国したジョアン・ドナート。常にボサノヴァと逆の歩みをしてきた彼が残したジャズ・ボッサの作品。ラテンジャズ仕込のセンスが心地良い傑作中の傑作。 詳細ページは → こちら 購入ページは → こちら |
![]() Lugar Comum |
ジョアン・ドナート、1975年の作品。エレクトリックピアノにフルートやヴォイスが絡み合う。分かりやすいメロディに気の抜けたようなジョアン・ドナートの声。永遠に続くかのようなサウンドは、アコースティック・トランスサウンドとでもいうべき存在。 詳細ページは → こちら 購入ページは → こちら |
![]() Wanda Sa com Joao Donato |
2003年の作品。ホベルト・メネスカルの元、リアルボサノヴァミューズとして名をほしいままにしてきたワンダ・サーと、ブラジル音楽に留まらない幅広い演奏で再評価著しい奇才ピアニスト、ジョアン・ドナートの共演作。 詳細ページは → こちら 購入ページは → こちら |
-関連作品-
![]() Mongo's Greatest Hits |
天才的パーカッショニストモンゴ・サンタマリア。初期の作品「アフロ・ブルー」に始まる独創的なアフロ・キューバン・ジャズの世界を構築したモンゴ・サンタマリアのベストヒット集。トランスミュージックを感じさせる深遠なる世界は必携といえる。 詳細ページは → こちら 購入ページは → こちら |
![]() Cantar |
ガル・コスタ、1974年発表の通算6作目となるアルバム。プロデューサーのカエターノ・ヴェローゾを始め、ジルベルト・ジルやジョアン・ドナートといった豪華ゲストが編曲や演奏で参加している。とにかくガルの魅力満載で、何でもアリのアルバムになっている。 詳細ページは → こちら 購入ページは → こちら |
![]() Os Meus Amigos Sao Um Barato |
ナラ・レオン、1977年亡命していたフランスから帰国した後の作品。トム・ジョビンにホベルト・メネスカル、カルロス・リラにジルベルト・ジル、シコ・ブアルキ等豪華メンバーで質の高い演奏が繰り広げられる。ボサノバとMPB両アーティストとの共演が意味したものとは?ナラ・レオン激動の人生の回顧録的作品。 詳細ページは → こちら 購入ページは → こちら |
![]() Bossa Duets |
ジョイス、2003年の作品。ジョイスが日本の音楽ファンのために作成した。ボサノバを三世代に渡るアーティストを通して検証。ポストボサノバアーティストとしてのジョイスがその前後の世代のアーティストと新世代のボサノバを探る。 詳細ページは → こちら 購入ページは → こちら |
![]() Max De Castro |
マックス・ジ・カストロ、2005年のサードアルバム。MPB新世代派を代表する革命児がトニーニョ・オルタやナナ・ヴァスコンセロス、トリオ・モコトー、ジョアン・ドナート、ナソーン・ズンビ、ロベルチーニョ・シルヴァといった豪華ゲストを迎えて録音した作品。充実の一枚。 詳細ページは → こちら 購入ページは → こちら |
<ライブレポート>
ジョアン・ドナート ライブ -2007/6/16 BXホール-
<私設ファンサイト>
Discovering Joao Donato
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