World-Brasil-Samba : ★★★★★
ブラジル音楽の系譜を感じることが出来る作品。
パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、通算26作目となる2003年の作品。
伝説的ショーロユニット「エポカ・ジ・オウラ」のオリジナルメンバー
セザル・ファリアを父に持ち、伝統的なサンバの中にショーロの息吹
を感じさせるパウリーニョ・ダ・ヴィオラ。ボサノヴァにも通じる歌声
と合わせて、ブラジル音楽の正統派ミクスカルチャー・アーティスト
といえる存在ではなかろうか。
本作はパウリーニョ・ダ・ヴィオラを取り上げたドキュメンタリー映画
「メウ・テンポ・エ・オージェ」のサウンド・トラックである。
パウリーニョ・ダ・ヴィオラの夫として、父として、少年のような心を
もつ人間として、そして、音楽家としての一面を捉えたこの映画は、
ブラジル音楽に興味のある方ならずとも一見の価値ある作品と思う。
また音楽的側面からは、パウリーニョ・ダ・ヴィオラの古くからの作品
をも取り上げた「新録のベスト盤」としての意味合いがあると同時に、
その豪華な共演者が彩りを添える作品である。とはいえ、その豪華な
共演者をしても、日常の一面に過ぎないような雰囲気を漂わせている
ところは、彼の60年の人生の重みのなすところ、つまりは貫禄なの
ではないだろうか。
興味深いので共演者を挙げてみると、まず父であるセザル・ファリア、
エルトン・メデイロス、ジョアン・ハベーロ、アメリア・ハベーロ、
マリーザ・モンチ、ヴェーリャ・グアルダ・ダ・ポルテーラ、ノ・エン・
ピンゴ・ダグア、ゼカ・パゴジーニョ。新旧様々なブラジル音楽家が
集まっている。パウリーニョ・ダ・ヴィオラの日常を垣間見ることで、
ブラジル音楽の系譜をも感じることが出来る作品といえると思う。
| 1.Meu Mundo É Hoje (メウ・ムンド・エ・オージェ) 2.Pot-Pourri: Injúria/Recado/O Sol Nascerá/Jurar Com Lagrimas (メドレー:傷-伝言-そして陽は昇る-涙の誓い) 3.14 Anos (十四歳) 4.Rosinha, Essa Menina (ホジーニャという娘) 5.Ruas Que Sonhei (夢の中のストリート) 6.Sinal Fechado (赤信号) 7.Chora, Cavaquinho (ショーラ・カヴァキーニョ) 8.Carinhoso (カリニョーゾ) 9.Pra Fugir da Saudade (サウダーヂから逃れるために) |
10.Filosofia (フィロゾフィーア) 11.Pot-Purri: De Paulo da Portela a Paulinho da Viola/Foi Um Rio Que Passo (メドレー:パウロ・ダ・ポルテーラからパウリーニョ・ダ・ヴィオラへ-人生を流れていった川) 12.Conflito (コンフリット(諍い)) 13.Retiro (姿を隠して) 14.Coisas Do Mundo, Minha Nêga (コイザス・ド・ムンド,ミーニャ・ネーガ) 15.Um Sarau Para Raphael (ハファエルのための夕べ) 16.Argumento (アルグメント) |
Paulinho Da Viola Cesar Faria No em Pingo D'Agua
Marisa Monte Joao Rabello Amelia Rabello
Zeca Pagodinho Velha Guarda da Portela Elton Medeiros
Marisa Monte Joao Rabello Amelia Rabello
Zeca Pagodinho Velha Guarda da Portela Elton Medeiros
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パウリーニョ・ダ・ヴィオラは血筋も良い上に素晴らしい環境で育っていますよね。そういった一片がこの映画「Meu Tempo E Hoje」でも垣間見る事が出来るのですが、そのバックグラウンドを素晴らしい音楽として昇華しているのが、彼のすごいところだと思います。マリーザ・モンチとのデュエットはお気に入りです。