「クラシック」カテゴリーアーカイブ

クラシック音楽のカテゴリーです。

Galina Vishnevskaya, Mstislav Rostropovich – Rachmaninov Glinka Lieder Songs Chants (1976)

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ロシアを代表するソプラノ歌手ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(Галина Вишневская; Galina Vishnevskaya)と世界的チェロ奏者として知られるムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Мстислав Ростропович; Mstislav Rostropovich)夫婦による、セルゲイ・ラフマニノフとミハイル・グリンカの選曲集。グラモフォンより1976年にレコードとして販売されたが、ガリーナ80才の誕生日を記念してCD化された。ガリーナのソプラノとロストロボーヴィッチのピアノ伴奏という完全なデュオ作品で、ロストロボーヴィッチは一切チェロを弾いていない。小作りで、ともすれば練習風景を録音したというような編成だが、「ロシア人作曲家の曲をロシア人が演奏する。」という以上の、緊張感漂う、それでいて豊饒な音になっている。

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The Budapest Gypsy Orchestra – 100 Tagú Cigányzenekar Varázsa (1997)


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本作は、100人のジプシー・オーケストラ(100 Tagú Cigányzenekar 英語名:The Budapest Gypsy Orchestra)が、1997年にハンガロトン・クラシック・レーベルのスタジオにて録音し、同年に同レーベルよりリリースした作品で、その名も「100人のジプシー・オーケストラの魅力(100 Tagú Cigányzenekar Varázsa 英語名:The Magic Of The Budapest Gypsy Orchestra)」。ブラームスのハンガリー舞曲やリストのハンガリー狂詩曲といったクラシックの定番曲から、ジプシーの音楽、トランシルバニアの音楽等、ジプシーに所縁のある幅広い選曲で、100人の選りすぐりの演奏家が展開する音世界は、聴く者を興奮の境地に導く。

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Domonkos Héja – Brahms:Hungarian Dances (2008)

Domonkos Héja; Danubia Orchestra Óbuda "Brahms: Hungarian Dances"

新進気鋭の若手指揮者ドモンコシュ・ヘーヤ(Domonkos Héja)と、
オーブダ ・ダヌビア管弦楽団(Danubia Orchestra Óbuda)による、
ヨハネス・ブラームスのハンガリー舞曲集(第1番-第21番)で、
2008年にワーナーよりリリースされた。
4部21番からなるハンガリー舞曲は元々ピアノ曲として発表され、
後に、ブラームス本人を含む様々な人物によってオーケストラ向けに編曲された。
ドモンコシュ・ヘーヤの表現に質実剛健な堅苦しい表現は全くない。
とにかくポップで聴きやすい。そして、軽快で優しい解釈でありながら、
飽きの来ない驚きと発見に満ちた作品となっている。

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