「恐山 銅之剣舞(どうのけんばい)」は、芸能山城組が1976年1月20日にビクター・レコード第一スタジオにて録音したファースト・アルバム。それぞれ組曲形式の「恐山」と「銅之剣舞」の二曲が収められている。「恐山」はロック形式のツインギタークインテットと芸能山城組がぶつかり合う攻防を、「銅之剣舞」は読経や義太夫を取り入れたコーラスからケチャへと至る芸能山城組のコーラスを満喫できる曲となっている。
「女性ヴォーカル」カテゴリーアーカイブ
女性ヴォーカル作品を扱うカテゴリーです。
金井克子 – 他人の関係 (1973)
「他人の関係」は、金井克子が1973年にCBSソニーよりリリースしたアルバムで、同年3月にリリースされたEPが大ヒットとなった同名曲「他人の関係」を含む、A面:オリジナル曲6曲、B面:カヴァー曲6曲から構成されている。1994年にSony Recordsより「CD選書 他人の関係/金井克子」としてCD化されている。
青江三奈 – 盛り場の女を唄う (1974)
「盛り場の女たちを唄う」は、青江三奈が1974年にビクターよりリリースした作品。ブルースを中心に、タイトル通り、盛り場の場末感溢れる楽曲が、青江三奈のハスキーヴォイスによって歌われる。正に、酔客接待の日々に疲れた夜の女性が、酒焼けした声に己が情念をぶつけているようである。そこにしっとりと彩を添えるのは芥川隆行のナレーション(MC)。甘く切なく、そしてクサイ台詞を淡々と語るその調子は艶やかで、艶めかしい歌に盛り場の虚しさを唄う枯れた青江三奈の歌唱と好対照である。バックを務めるのはビクター・オーケストラ。
藤圭子 – 女のブルース (1970)
「女のブルース」は、藤圭子がRCAビクターより1970年7月5日にリリースしたセカンドアルバム。20週に渡ってオリコンLPチャート連続1位を獲得したファーストアルバム「新宿の女 “演歌の星”藤圭子のすべて」から僅か4か月後にリリースされた本作「女のブルース」は、17週に渡ってチャート連続1位を保ち、入れ代わり立ち代わり2作で計42週連続1位という記録を打ち立てた。「新宿の女 “演歌の星”藤圭子のすべて」がカヴァー曲中心だったのに対し、本作「女のブルース」は全曲がオリジナル。作詞家:石坂まさを氏と、歌手:藤圭子の世界観が如何無く発揮されている。
Mariza – Transparente (2005)
「トランスパレンテ」は、マリーザが2005年にEMIよりリリースしたサードアルバムで、ブラジルにて録音された。アルバムタイトルでもありヒット曲の「トランスパレンテ」は、モザンビークで生まれた彼女の、アフリカ人の祖父に捧げた曲。強烈なこぶし回しをするアマリア・ロドリゲスに比べて、メリスマティックでありながらもクリアな高音でサラっと歌うマリーザのスタイルは健在。プロデューサー及び編曲家として、ブラジル人のジャキス・モレレンバウムを招いており、クサいアレンジだと思っていても泣かされてしまう。