「女性ヴォーカル」カテゴリーアーカイブ

女性ヴォーカル作品を扱うカテゴリーです。

Ella Fitzgerald – These Are The Blues (1964)

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本作は、ジャズ歌手であるエラ・フィッツジェラルドが残した、唯一の全曲ブルース作品集である。1963年10月28日と29日にニューヨークのA&Rスタジオで録音し、同年、MGMレコードよりリリースした。録音メンバーは、トランペット奏者のロイ・エルドリッジとオルガン奏者のワイルド・ビル・デイビスをフィーチャーし、エラ・フィッツジェラルドのヴォーカルを支えるのは、ギターのハーブ・エリス、ベースのレイ・ブラウン、ドラムスのガス・ジョンソンという編成。

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Galina Vishnevskaya, Mstislav Rostropovich – Rachmaninov Glinka Lieder Songs Chants (1976)

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ロシアを代表するソプラノ歌手ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(Галина Вишневская; Galina Vishnevskaya)と世界的チェロ奏者として知られるムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Мстислав Ростропович; Mstislav Rostropovich)夫婦による、セルゲイ・ラフマニノフとミハイル・グリンカの選曲集。グラモフォンより1976年にレコードとして販売されたが、ガリーナ80才の誕生日を記念してCD化された。ガリーナのソプラノとロストロボーヴィッチのピアノ伴奏という完全なデュオ作品で、ロストロボーヴィッチは一切チェロを弾いていない。小作りで、ともすれば練習風景を録音したというような編成だが、「ロシア人作曲家の曲をロシア人が演奏する。」という以上の、緊張感漂う、それでいて豊饒な音になっている。

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藤圭子 – 新宿の女 (1970)

藤圭子「新宿の女(1970)」

藤圭子、RCAビクターより1970年リリースのファースト・アルバム。美貌の裏に潜むのは絶望か悲哀か、影のある女、藤圭子。色白の顔写真から想像出来ようか、この枯れきった、それでいてドスの効いた歌声を。「夢は夜ひらく」を含む、昭和流行歌を代表するスタンダードナンバーを藤圭子特有の場末感溢れるハスキーボイスで歌い上げる名盤。

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Baby do Brasil – Acústico (1998)

Baby do Brasil - Acústico (1998)

ノボス・バイアーノスのベイビー・コンスエロ、
1998年リリースのソロ10作目はベイビー・ド・ブラジル名義のアコースティック・ライブ録音。
ギター・ジャズ・カルテットの形式で洒落た編成。
しかし、さすがベイビー・コンスエロ、シャレオツには収まりません。
エルネスト・ナザレから自作曲、果ては、ボブ・マーリーまで演奏してます。
しゃれた展開あり、ウキウキする展開あり、思わず踊りたくなる作品。

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Mine Geçili – Gece Kipikli Kadın (2010)

Mine Geçili - Gece Kipikli Kadın (2010)

ミネ・ゲチリがメガムジキより2010にリリースした初のソロ・アルバム。「芸術音楽」と訳されるトルコのインテリ音楽「サナート」。その歌手であるミネ・ゲチリが取り組んだのは、サナートを代表する作詞・作曲家で、歌手でもあるゼキ・ミュレン。時代を経てミネ・ゲチリが現代サナート歌手としてこのテーマの表現に取り組む。

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