「男性ヴォーカル」カテゴリーアーカイブ

芸能山城組 – 恐山 銅之剣舞

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「恐山 銅之剣舞(どうのけんばい)」は、芸能山城組が1976年1月20日にビクター・レコード第一スタジオにて録音したファースト・アルバム。それぞれ組曲形式の「恐山」と「銅之剣舞」の二曲が収められている。「恐山」はロック形式のツインギタークインテットと芸能山城組がぶつかり合う攻防を、「銅之剣舞」は読経や義太夫を取り入れたコーラスからケチャへと至る芸能山城組のコーラスを満喫できる曲となっている。

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ガレージシャンソンショー – ガレージシャンソンショー (2003)

ガレージシャンソンショー「ガレージシャンソンショー」(2003年)

ガレージシャンソンショーは、山田晃士と佐藤芳明によるヴォーカル/ギター・アコーディオン・デュオのガレージシャンソンショーが、2003年にキング・レコードよりリリースしたファーストアルバム。ガレージシャンソンとは、シャンソンだがそのブルジョアジー的要素を排除し、内面をさらけ出す彼等独自の表現法のようだ。それをたった二人だけで表現するのがコンセプト。時に拡声器を使い、タブラマシンを入れてみたり、ピアノを取り入れたりもするが、トラは入れない。二人だけで、ガレージシャンソンを演奏するのだ。

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Šaban Bajramović – A Gypsy Legend (2001)

シャバン・バイラモヴィッチ「ア・ジプシー・レジェンド」(2001)

「ア・ジプシー・レジェンド(A Gypsy Legend)」は、シャバン・バイラモヴィッチ(Šaban Bajramović)が2001年にワールド・コネクションよりリリースした作品。編曲及び演奏は、モスタル・セヴダ・リユニオン(Mostar Sevdah Reunion)。モスタル・セヴダ・リユニオンのプロデューサー、ドラギ・シェスティッチ(Dragi Šestić)が、ユーゴスラビア紛争の余韻の残る中、6か月に及ぶ捜索の末にシャバン・バイラモヴィッチを見つけ出し録音にこぎつけた。

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Jo da Babylonia – Beauty & Stupid (2013/11/19)

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小洒落た人の集まる気取った街は、11月にもなると、クリスマスの準備で忙しそうだ。
大掛かりで派手なイルミネーション、巨大なツリーや雪だるまにサンタクロース。
赤と緑と金色が、ライトアップされた光に照らされて目に飛び込んでくる。
冷たい風が吹く中、行き交う人達は、暖かそうなコートを身に纏い、談笑しながら歩いている。
生活の匂いのしない、この小綺麗な雰囲気が、現実を忘れさせ刹那の安堵を与えるのだろう。
ここはテーマパーク。行き交う人の街。住人には外来者をもてなす義務があるのだろう。
大通りから裏路地に入り、地下へ降りると、現実に引き戻された思いがした。

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Jo da Babylonia – Beauty & Stupid (2013/09/08)

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そこへ向かおうと家のドアを開けると、今にも泣きだしそうな陰鬱な天気だった。
間もなくすると、小雨は激しい大雨となった。お洒落を気取った人達が集まる街で、
着飾った人達が、不意の大雨に一張羅を台無しにする様は、どうにも気の毒だった。
道は川のようになり、人気の無くなった大通りをぽつねんと歩いて、店に入った。

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