藤圭子 – 新宿の女 (1970)

藤圭子「新宿の女(1970)」

藤圭子、RCAビクターより1970年リリースのファースト・アルバム。美貌の裏に潜むのは絶望か悲哀か、影のある女、藤圭子。色白の顔写真から想像出来ようか、この枯れきった、それでいてドスの効いた歌声を。「夢は夜ひらく」を含む、昭和流行歌を代表するスタンダードナンバーを藤圭子特有の場末感溢れるハスキーボイスで歌い上げる名盤。

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Baby do Brasil – Acústico (1998)

Baby do Brasil - Acústico (1998)

ノボス・バイアーノスのベイビー・コンスエロ、
1998年リリースのソロ10作目はベイビー・ド・ブラジル名義のアコースティック・ライブ録音。
ギター・ジャズ・カルテットの形式で洒落た編成。
しかし、さすがベイビー・コンスエロ、シャレオツには収まりません。
エルネスト・ナザレから自作曲、果ては、ボブ・マーリーまで演奏してます。
しゃれた展開あり、ウキウキする展開あり、思わず踊りたくなる作品。

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Mine Geçili – Gece Kipikli Kadın (2010)

Mine Geçili - Gece Kipikli Kadın (2010)

ミネ・ゲチリがメガムジキより2010にリリースした初のソロ・アルバム。「芸術音楽」と訳されるトルコのインテリ音楽「サナート」。その歌手であるミネ・ゲチリが取り組んだのは、サナートを代表する作詞・作曲家で、歌手でもあるゼキ・ミュレン。時代を経てミネ・ゲチリが現代サナート歌手としてこのテーマの表現に取り組む。

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いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー – アワー・コネクション (1977)

ayumi-ishida-and-tin-pan-alley-family_1977_hour-conection

いしだあゆみ、1977年のアルバム「アワー・コネクション(Our Connection)」は、
いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー(Ayumi Ishida & Tin-Pan-Alley-Family)名義。
ニュー・ミュージック界のアーティストが集結するも、主役を食うような形にはならず、
洒落たラウンジミュージックに仕上がっている。

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浅川マキ – 裏窓 (1973)

浅川マキ「裏窓(1973)」

浅川マキが1973年にリリースした5作目のアルバム「裏窓」。オリジナルアルバムを浅川マキ自身がピックアップしたボックス、「10枚組・自選作品集 浅川マキの世界」にも本作は収められている。オリジナル曲、カヴァー曲ともにブルースを好んで用いており、初期の浅川マキを代表する作品といえるのではないだろうか。

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