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Screaming Headless Torsos若しくはSHT(スクリーミング・ヘッドレス・トーソス)は、ギターのDavid Fiuczynsky(デイビッド・フュージンスキー)を中心メンバーとして、1989年に結成されたバンド。

彼ら自身が「Jazz is the teacher」で歌っているように、ジャズを学び、ファンクを使って、ロックで音楽表現しているという印象。英米を中心とした様々な音楽要素を縦横無尽に取り入れたという意味で、「ロック畑扱いのFaith No More(フェイス・ノー・モア)に対し、ジャズ畑扱いのスクリーミング・ヘッドレス・トーソス。」といった表現が自分としてはしっくりくるのだが如何だろうか。

突如4ビートになったりする編曲、Miles Davis、Bill Evans、Art Bakeyを取り上げるといったジャズの要素、ヒップ・ホップやレゲエの表現、メタリックでノイズに溢れ時にファンキーなカッティングがみられるギター、ドラム以外に専属パーカッショニストが叩くアフリカやラテンのリズムワーク、そして奇声を発するヴォーカル。だいたいこういう事をすると、レリーフには「変態バンド」と書かれてしまうのだが、そういう意味では、いわゆる変態バンドだと思う。

オリジナルメンバーは、David Fiuczynsky(G)、Dean Bowman(Vo)、Fima Ephron(B)、Daniel Sadownick(Perc)、Jojo Mayer(Ds)。現在のメンバーは、David Fiuczynsky(G)、Freedom Bremner(Vo)、David Ginyard(B)、Daniel Sadownick(Perc)、Gene Lake(Ds)、Skoota Warner(Ds)。Sofia Ramos(Vo)、John Medeski(key)、Ahmed Best(Rap)、Reggie Washington(B)等との共演歴がある。

Screaming Headless Torsos – 1995 (1995)

Screaming Headless Torsos 1995 (1995)

スクリーミング・ヘッドレス・トーソス(Screaming Headless Torsos)が、Discovery,WEAから1995年にリリースしたファーストアルバム。ファンク・ロックに分類されるようだが、メタリックでノイジーなギター、ファンキーなカッティングやワウ、時折みせるウォーキングベースやジャズ・スタンダード曲、ラップやシャウトを用いたヴォーカル、ドラマーと専属パーカッショニストによるリズムのうねり、英米音楽が中心ではあるが、様々な音楽手法を取り入れているユニークな音。高度な演奏技術を、多様な手法で、創造性溢れた表現をしていると思う。「レロレロレロ~」という不気味なヴォーカルが耳に馴染み、気持ち良くなってしまったら、あなたも立派な変態です。

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