東欧のハンマーダルシマー「ツィンバロム」奏者として名高いトニ・ヨルダケが、
ルーマニアの国営企業エレクトレコードに残していた1964年から1980年の録音。
これを、ドイツのアスファルト・タンゴが再発見し、
ベルリンでリマスターした2007年の作品。
超絶技巧のツィンバロムが圧倒的な情感を持って縦横無尽に駆け巡る。
アスファルト・タンゴ・レーベルがリリースする良質の発掘音源シリーズ
「サウンズ・フロム・ア・バイゴーン・エイジ」の第4弾となる本作は、
超絶技巧のツィンバロム奏者トニ・ヨルダケ。
共産国当時に毛皮のコートを買い投獄されたり、
糖尿病で足を切断するという話題に事欠かない人物でもあるが、
1秒に25ビートを叩き出すその技巧は溜息の連続。
もちろんただ速いだけではない。
ピアニッシモも、フォルテッシモも、粘っこく、柔らかく、心地良い。
それが、縦横無尽に駆け巡るのだから、
思わず音圧のうねりに身を委ね気を失いそうである。
テクニックばかりではない。音楽の解釈に関しては、
幼い頃から身についているロマ(ジプシー)のルーツを踏襲しながらも、
新しい音に対して貪欲に取り込んでおり、
ことにジャズに強く影響を受けた音作りをしている。
ガビ・ルンカなど共演者も豪華で、奇跡の発掘音源といって良い1枚だと思う。
01 | Variaţiuni Pe Tema “Foaie Verde Şi-o Crăiţă” | 詳細不明 |
02 | Grea Mi-e Doamne, Inima | 詳細不明 |
03 | Sîrba De La Medgidia | 詳細不明 |
04 | Cântec De Ascultare Şi Brează | 詳細不明 |
05 | Într-o Joi De Dimineaţă | 詳細不明 |
06 | Baladă Haiducească | 詳細不明 |
07 | Ca La Breaza | 詳細不明 |
08 | Omul Bun N-are Noroc | 詳細不明 |
09 | Cântec De Masă | 詳細不明 |
10 | Aş Munci La Plug Şi La Coasă | 詳細不明 |
11 | Cântec De Ascultare Al Lui Stoican Bătrînul | 詳細不明 |
12 | Geamparale De La Babadag | 詳細不明 |
13 | Tinereţe, Tinereţe | 詳細不明 |
14 | Doina Transilvană | 詳細不明 |
Toni Iordache:01-14; Gabi Lunca:02,08; Romica Puceanu:05,10,13; etc.
- 2007
- Asphalt-Tango
- CD-ATR1307